車検でほんの少しだけ車高が足りないんだけど、タイヤの空気圧を少しだけ高めに設定してなんとか車高を上げられないかな?どのぐらい空気圧で車高が上がるかな?
こんな疑問を持たれる方も稀にいらっしゃります。事実、何度かこのような質問をされたことも…
ようやくその実験をする気になりましたので、この記事ではタイヤの空気圧を高めに設定することでどのぐらい車高が上がるのか?というテーマでお話していきます。
タイヤの空気圧でどのぐらい車高が上がる?
タイヤの扁平率や現状どのぐらい空気圧が入っているかによっても話が変わりますが、結論からお伝えすると、今回の場合は約1ミリ車高が上がりました。
▪️タイヤサイズ
- 155/65r13
今回、車高の計測は地面かフロントフェンダーまでの距離で計測しています。
- 150kPa 49.2cm
- 300kPa 50.3cm
1年間ほど放置されていたスタッドレスタイヤだったため、極端に空気圧が低い状態ではありますが、150kPaで1.1ミリ車高がアップしました。
▪️150kPa
▪️300kPa
折角なので、一時的に400kPaまで空気圧を上げてみると…
- 400kPa 50.6cm
300kPaからの100kPa上昇で0.3ミリの車高が上がりました。車高変化の数値を見たかっただけなので、この後空気圧は抜いていますが…。
▪️400kPa
空気圧はどのぐらい入れても良い?
空気圧はどのぐらいまで入れても良い?
この質問に対する答えは、300kPa〜350kPa程度までです。これ以上入れて走行すると、トラブルを引き起こす原因に直結します…。
経験上そのぐらいの空気圧であれば、問題なく走行が可能です。何かあっても責任は取りませんけど…。300kPa程度であれば、メーカーの限界値以内であるケースが大半ですし、自動車メーカーによってはメーカー推奨値になっていたりすることがある数値。
※燃費を良くしたかったのでしょう。どこのメーカーとは言いませんけどね。燃費改ざん問題でよく上がるあのメーカーです。
400kPa〜500kPa程度までであれば、空気圧を上げてもタイヤが破裂したりすることはないかと思いますが、その状態で走行するのはリスキー過ぎます。
まとめ
タイヤのサイズや、現状どのぐらいの空気圧が掛かっているかによっても話は変わってきますが、頑張れば空気圧を高めに設定することで1ミリ程度車高を上げることが可能です。
結構上がるな。と思うか全然上がらないな。と思うかは人それぞれあるかと思います。
一時的にタイヤの空気圧を高めに設定したいのであれば、300kPa〜350kPa程度の空気圧が限界値かと思います。
それ以上空気圧を張って走行をしても、少しの距離であればトラブルになる可能性は低いですが、その先は勝手にやって下さい。タイヤにはそれぞれ空気圧の許容範囲がありますので、不安な方はその範囲内で調整することをお勧めします。
仮に300kPa以上の空気圧を入れたとて、変化する車高は0.5ミリも上がらないので、それ以上入れ続ける理由もないかとは思いますが…。
陸運局内で、お客さんの車のフォグランプから地面までの距離が僅かに足りず、400kPa以上の空気圧を強引に入れてその場で車検に通している現場を見たことがありますが。
それでは。
▪️関連記事はこちら