クラウンの車高を下げたら、アッパーアームが干渉するから短縮ナックルを導入しようと思っているんだけど、強度の心配をしなくても良いように、溶接無しの短縮ナックルが欲しい。
先日、このような相談を受けました。
そこでこの記事では、18クラウンや20クラウン用に販売されている溶接無しの短縮ナックルにありがちな落とし穴というテーマでお話ししていきます。
※クラウンに限らず、同年式のGSやマークXにも該当する話しです。
【クラウン】溶接無しの短縮ナックルにありがちな落とし穴
18クラウンや20クラウン用の短縮ナックルをオークションやフリマアプリ等で調べてみると、溶接無しの短縮ナックルが複数出品されている場合があります。
溶接されていない短縮ナックルの方が、強度の心配がいらないからベストだよね。
このように考えられるのは、極々一般的な思考かもしれませんが、クラウンの短縮ナックルに関しては、その考えが落とし穴につながる可能があります。
オークション等で販売されている溶接無しの短縮ナックルの場合、IS純正(GSE20)のナックルをクラウン用と説明して短縮ナックルとして出品されているケースがあります。
長さだけを見ると、IS純正ナックルをクラウン(18・20)に取り付けると、20ミリ程度ショートになるので、一概に嘘にはなりませんが、キャンバー角が変化してしまいます…。
※これは、ナックルが20ミリ短くなる分、アッパーアームの角度が補正されてキャンバー角が変化するのとはまた別件です…。
もちろん、中にはIS純正ナックルではなく、クラウン用で溶接していないタイプの短縮ナックルである場合もあります。僕が知っている限りでは、ベストスタイルさんというショップさんから溶接無しの短縮ナックルが販売されています。(短縮量が一番少ないタイプで25ミリ短縮。)
そのため、オークション等で溶接無しの短縮ナックルを購入される場合は、必ずメーカーが明確になっている商品を購入することをお勧めします。仮に25ミリ短縮と記載があっても、5ミリ程度であれば、購入後に気が付かれることもないので、偽りの数字の可能性も…。
ここ数年でIS純正のナックルが20ミリ短縮になる。という認知が増えてきたせいか、25ミリ短縮と記載があるナックルが増えているような気がします。
※動向をずっと追っているわけじゃないから、気のせいかもしれませんが。
IS純正ナックルは新品を買っても3万円もしない
デメリットを踏まえた上でも、IS純正ナックルでも良いな。
そんな方は、それでも全然良いかと思います。ちなみにですが、IS純正のナックルは左右新品で購入しても、3万円もしませんので、ご自身で純正品を取り寄せるのがお勧めです。
4、5年前の情報で少しうる覚えなので今は分かりませんが、その当時ISの純正ナックルの新品価格は、1本12000〜13000円程度でした。(2本で25000円程度だった気がします。もしかしたら、今は値上がりしているかも。)
ただし、レクサスディーラーにISの車体番号を控えて行っても、他のディーラーのように純正部品を販売してもらうことは出来ません。そのため、部品屋さんや車屋さんにお願いして部品を発注する必要がありますので少々手間ですが…。
中古でISの純正ナックルをオークション等で探してみると、案外高い値段で取引されていますが、値段によっては新品のナックルが購入出来るぐらいの金額になっているケースも…。
まとめ
18クラウンや20クラウンの短縮ナックルを購入される場合、オークション等には溶接無しの20ミリ(25ミリ)の短縮ナックルがちょこちょこ出品されていますが、そちらはIS純正ナックルの可能性がありますので、購入時は十分注意することをお勧めします。
IS純正ナックルだと何がまずいの?ナックルの全長は短くなるんでしょ?
という方はこちらの記事をご覧下さい。
あくまでも全てのナックルがIS純正というわけではなく、そのような可能性があるので注意した方が良いですよ。というお話しでした。
それでは。
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