モンキーのディスクブレーキ化に伴い、ブレーキマスターを探しているのですが、ブレーキマスターに表示されている分数は何を意味しているのですか?
先日、このような質問を頂きました。
そこでこの記事では、ブレーキマスターに表示されている分数は何を意味しているのか?と言うテーマでお話ししていきます。
車のブレーキマスターもバイクのブレーキマスターも分数が意味するものは同じです。
ブレーキマスターに表示されている分数の意味
ブレーキマスターに表示されている分数は、ブレーキマスターの中にあるシリンダーの内径を意味しています。
分数表示になっている理由は、サイズがセンチやミリではなく、【インチ表記】になっているため、分数で表示されています。
例えば、こちらのブレーキマスターは、【5/8】と記載があるため、シリンダーの内径が15.875mmということになります。
▪️計算方法
- 5÷8=0.625
- 25.4×0.625=15.875
※1インチ=25.4mm
たまに、マスタータンクの容量と勘違いされている方がいらっしゃいますが、マスタータンクの用量ではありません。
ブレーキマスターのシリンダー径が変わると?
ブレーキマスターに記載がある分数の数字が変化すると、ブレーキを掛けた際にキャリパー側に押し込まれるブレーキフルードの量が変化するため、同じ感覚でブレーキを掛けても、ブレーキの効き具合に変化が現れます。
- シリンダー径が大きい ブレーキの効きが良くなる
- シリンダー径が小さい ブレーキの効きが悪くなる
※同じブレーキキャリパーで同じ力でブレーキを掛けて比較した場合の話です。
マスターシリンダーの径を大きくすればするだけ、ブレーキの効きが良くなると言うものではありませんので、そこだけは勘違いしないで下さい…。最も分かりやすく説明するとそうなると言うことです。
シリンダーの径を大きくすることで、フルードの圧送量が増えると言うのが正しい表現です。
まとめ
ブレーキマスターに記載されている分数は、ブレーキマスター内にあるシリンダーの径を意味している数字になります。
シリンダー径がインチ表記になっているため、分数で表されています。
もしミリ単位の数値が知りたい場合は、分数表記の分子を分母で割ってやり、そこで導き出した数字に、【25.4】を掛けてやれば、インチではなく、ミリ単位のシリンダー径を知ることが可能です。
それでは。
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