5Lモンキーの純正フロントフォークをカットして、タップを立てようかと思っているのですが、その際スナップリングの取り付けが出来なくなるかと思いますが、それは問題ないのでしょうか?
先日、このような質問を頂きました。
そこでこの記事では、5Lモンキーのアウターカットについて解説していきます。
ちなみに、スナップリングの取り付けが出来なくなる点に関しては、何の問題もありません。
【5Lモンキー】フロントフォークのアウターカット
5Lモンキーの純正フロントフォークをアウターカットする際のやり方は2パターンあります。
- 溶接にてアウターを短縮する
- 切断後、タップ加工を行う4L仕様
フロントフォークのアウターを切断し、再度フロントフォークアウターの先端を溶接にて、元通りにしてやる方法では、見た目が4L仕様ではなく、5Lの純正外観のまま、フロントフォークのアウター短縮が可能です。
あまり多くはありませんが、5Lモンキーの風貌を生かした作りを意識されているユーザーさんだと、この方法を取られている方もいらっしゃいますね。
切断後に、M34のP1のタップ加工をされる場合は、フロントフォークのアウターを切断し、タップを立ててやり、4Lモンキーのブーツガイドとブーツをインナーフォークに組み付け、フロント周りを組み付けてやればOKです。
アウターの外径、インナーフォークの内径は4Lモンキーも5Lモンキーも同じなので、同じパーツがそのまま使用可能です。
インナーフォークは、今使用している5Lモンキー純正品をそのまま使用し、4Lモンキー用のブーツとブーツガイドだけを調達すればOKです。
ただし、5Lモンキーのフロントフォークをアウターカットし、タップを立てる場合には、タップを真っ直ぐ立てるための治具が必須です。
スナップリングが無くなるのは問題ない?
5Lモンキーの純正フロントフォークの場合、フロントフォークのアウター内側に、インナーフォークの抜け止めして、スナップリング(Cリング)が組み込まれています。
当然、アウターをカットし、タップを立てる場合にはこのスナップリングの固定箇所がなくなるので、スナップリングの取り付けが出来なくなってしまいますね。
これに関しては、ブーツガイドがスナップリングと同様に抜け止めの役割を担うので、スナップリングが無くなってしまっても、何の問題もありません。
5Lモンキーにはスナップリングが使われていますが、ブーツ仕様になっている4Lモンキーを始め、シャリーやダックスのフォークに関してはスナップリングは使用されていません。
ブーツガイドを装着すると、ブーツガイドによってインナーブッシュが引っかかりフロントフォークのアウターから外へは出て来れませんので、万が一、トップブリッジ上側で止めているM10のボルトが外れてしまったとしても、インナーフォークが抜けてしまうようなことにはなりません。
5Lモンキーのインナーも4Lモンキーのインナーも径は同じなので、インナーフォークに関しては今現在使用されている5Lモンキー純正インナーに、4Lモンキー用のブーツガイド、ブーツが取り付け可能です。
少々余談にもなりますが、間違えて購入されている方を見たことがあるので、少しだけお伝えしておくと…
もし、ブーツガイドを購入される場合は、5Lモンキー用のブーツガイドではなく、4Lモンキー用のブーツガイドを購入するようにして下さい。
5Lモンキーのフロントフォーク用にも、ブーツガイドが販売されているメーカーさんがあったりしますが、それに関しては、アウターを切断してタップを切って使用するタイプではなく、アウターのパイプに嵌め込み、イモネジで固定するダミー商品です。
ちなみにこれ↓
▪️5Lモンキー用
タップを立てて使用する場合は、これだと使えません。(ガイドキャップの内側がネジになってないよ。)
まとめ
5Lモンキーの純正フロントフォークをアウターカットされる場合は、アウターを切断してタップを立ててやるか、アウターを一度切断して、先端のスナップリングの固定部分を再度溶接してやる2種類の方法があります。
5Lモンキーの風貌を崩したくない方は、溶接。
4L仕様にしたい方は、切断後にタップ加工。
後者の場合は、スナップリングの取り付けが出来なくなりますが、ガイドキャップがスナップリングの代わりになるので、問題無しです。
ガイドキャップを購入される場合は、5Lモンキー用ではなく、4Lモンキー用の商品を購入する必要があるので、そこも注意です。
それでは。
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