アクスルにホイールの逃げ加工をすると、太いホイールが履けるって聞いたんだけど、ホイールの逃げ加工って何?
アクスルに対する、ホイールの逃げ加工って人によってはあまり馴染みがない言葉だったりします。
そこでこの記事では、アクスルにおけるホイールの逃げ加工とは何か?どのような加工なのか?何のためにやる加工なのか?その辺を踏まえながら紹介していきます。
【アクスル】ホイールの逃げ加工とは?
アクスルにおけるホイールの逃げ加工とは、アクスルとホイールのリム外径の最も距離が近くなるポイントを、削り落としてホイールが干渉しないようにするための加工です。
極端に書いていますが、イメージとしてはこんな感じです。ホイールとアクスルが干渉する部分を、半月状に逃しを作ってやります。
※タイヤハウス側からアクスルを見るとこの辺りになります。
このホイールの逃げ加工は、履かせるホイールサイズ(インチ)によって、少しづつ干渉するポイントが外側にズレていくのでその辺りも1つ注意点になったりします。
この加工を行ってやることで、少しでもタイヤハウス何を広く活用し、極限まで太いホイールを履かせることが可能です。
アクスルとホイールの干渉問題に関しては、必ずしも太いホイールのみ起こりうる状態とも限りません。ホイールが太くなくとも、オフセット量に余裕を持たせ過ぎたりすることで、アクスルとホイールが干渉していまい、ホイールの逃げ加工をしなくてはいけない状態になることもあり得ます。
上の画像は、トヨタ純正ホイールの流用でホイールの太さではなく、オフセットが甘いことが理由で、アクスルとホイールのクリアランスが少なくなっている状態です。
やたらと逃げ加工をしてはいけない
ホイールとアクスルが干渉するからと言って、無闇にアクスルを削ってしまうことだけは避けておくことをお勧めします。
ご存じの方も多いかとは思いますが、アクスルは丈夫な鉄の塊に見えて、中は空洞になっているため、アクスルの造りによっては、少し削ってしまっただけで、強度を保てなくなってしまい、アクスルが変形してしまったり破損したりする可能性すらあります。
※車種によっては、アクスルでジャッキアップしてしまうと、アクスルが捩れることがあるぐらい、見かけによらず…。
車種によって、1ミリ2ミリ程度であれば、問題なく削れる場合もありますが、少しでも削るとヤバい車種もあるので、その辺は注意が必要です。
そのため、加工する際には、鉄のプレートで補強を加えるなど対策が必要になる場合もありますので、その手の判断が出来ない場合は、自分でアクスルを削るのはやめておいた方が良いかと思います。
大概のショップさんが作っている加工アクスルにホイールの逃げ加工が施されている場合は、削った箇所の形状に合わせて、補強のプレートが溶接にて取り付けられています。
過去に、有名メーカーが製作したアクスルに逃げ加工がされていましが、バッチリ補強がされていました。
まとめ
アクスルにホイールの逃げ加工をしてやることで、少しでもタイヤハウスを有効活用することが出来るようになります。
アクスルとホイールが干渉してしまった場合に、スペーサーを使用しホイールを外側にオフセットが可能な場合であれば、スペーサーを入れて対処が可能なので、ホイールの逃げ加工をしなくてもことなきを終えることが出来ます。
しかしながら、ホイールをこれ以上外側にオフセットしてしまうと、ホイールのリムとフェンダーが干渉してしまうような場合に関しては、アクスルにホイールの逃げ加工をしてやることで、そのホイールを問題なく履きこなすことが可能です。
少々余談になりますが、このホイールの逃げ加工に関しては、アクスルにキャンバー加工をしているユーザーに対しては、不要であるケースが多いですが、キャンバーを全く付けずになるべくハウスいっぱいに太いホイールを履かせようとするユーザーに必要な場面が多いです。
※キャンバー付いていると、ホイールの下側が外に逃げて行くので、ホイールとアクスルが干渉しません。(先に、リムやタイヤがタイヤハウスの側面にぶつかる。)
それでは。
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