先日、武川さんから発売されている、マグネシウム製のエンジンカバーを剥離し、バフ掛け仕様に変更してみました。
僕自身、さまざまな金属パーツをバフ掛けしてきましたが、マグネシウム製のパーツをバフ掛けするのは初めての試み。あまりマグネシウム製のものを磨く機会って無いかと思う。
そこでこの記事では、マグネシウム製のパーツをバフ掛けしてみて感じたことや苦戦した点についてお話ししていきます。
結論、マグネシウム製のパーツもバフ掛け可能です。
マグネシウムのバフ掛け
今回、バフ掛けしたパーツは武川さんから発売されているマグネシウム製のエンジンカバー(ジェネレーターカバー)になります。
普段、アルミやステン、真鍮等の金属パーツをバフ掛け(磨く)時には、物によりけりですが、いきなりサンダーにフェルトバフをセットし、青棒研磨からの液体コンパウンドの流れがほとんどなのですが…
マグネシウムのパーツをその方法でバフ掛けすると、材料の温度が上がり過ぎるせいなのか、全く光沢のある表面に仕上がりませんでした。熱をなるべく入れないよう心掛けても、白く濁ったような表面にしかなりません。(写真を撮り忘れた…。)
部分的に、光沢が出る箇所もあるのですが、ムラが酷過ぎてどうしようも出来ない感じ…。完全に終了のお知らせかと頭をよぎったほどです。
表面に焼きが入った感じになるわけではありませんが、とにかくヤバいほどクサイ臭いが発生しました。表現が難しいですが、腐った魚のような臭い…。
マグネシウムは、発火性がある物質なので、多分あまりよろしくない予感がしたので、ここでサンダーによる機械バフは断念し、サンドペーパーと液体コンパウンドのみで再度磨きを掛けたところ、バッチリでした。
※おそらく、サンダー等の機械を使用した磨き作業はやめた方が良い…。武川さんの商品説明欄にも、切削加工は発火の原因になるので、絶対するなと。(それを知っているのなら、サンダーを使うなよ。って話ですが。)
サンダーとフェルトバフ、青棒を使用しバフ掛けを行った際には、絶望を感じましたが一安心です。
てっきり、アルミやステンレスのような光沢は出ない物質かとも疑ったほどです。問題なく、光沢が出ました。
仕上がりの光沢はジェラルミン並み
正直半分諦めモードで、普段から愛用している伝説の研磨剤を使って、1000番のペーパー後に液体コンパウンドを使用し磨いてみると、仕上がりの鏡面具合に驚きです。
これだけ綺麗な光沢を出せるマグネシウムにも関心ですが、1000番のペーパー目からここまで持っていくシェイクモーリーも毎度ながら優秀だと感じさせられますね。
感覚的には、ジェラルミンをバフ掛けしている時の感覚に近しいものを感じます。
まとめ
人生で初めてマグネシウム製のパーツを磨いてみましたが、結論最高の光沢が出せます。
※ただ、マグネシウムは腐食に弱い金属なので、この先どのぐらいこの光沢が持つかは全く不明です…。
マグネシウム製のパーツが手元にある方にはお勧めかと思います。ただ、マグネシウム製と言っても商品によって、配合されている物質が微妙に異なるので一概には言えませんが…。
もし万が一、マグネシウムの部品を磨く機会があった際には、機械バフではなく地道に手動研磨することを強くお勧めします。
色々調べていると、従来困難であったマグネシウムの研磨が電解研磨によって安全に出来るようになりました。と宣伝をしている企業様がいらっしゃったので、マグネシウムは本来磨きをしてはいけないのかも…。詳しくは知らん。
ただ、僕が知っている限りだと、車やバイクの部品でマグネシウムが使われているところって、有名なホイールメーカーがホイールを作っているぐらいしか頭に浮かびませんので、そうそう磨きをする人っていないかもですが。
それでは。
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