モンキーのエンジンを組み付ける際に、カムシャフトの向きを180度反転させた状態で組み付けてしまったのですが、どうしたら良いでしょうか?これではダメですよね?
先日、このような相談を受けました…。
そこでこの記事では、モンキーのカムシャフトを組み付ける際の向きについてお話していきます。
【モンキー】カムシャフトの組み付け向きについて
結論からお伝えすると、モンキーのカムシャフト組み付け時における向きを180度反対向きに組み付けるという概念は、そもそもありません。
理由はシンプルで、フライホイールが360度回ると(1回転)、カムシャフトは180度回ります。(半回転)そのため、フライホイールのTマーク(圧縮上視点)とエンジンの切掛けを合わせた際、2周に1回はカムスプロケット側にある丸印はエンジン後方側に来ます。
※180度反対向きに組んでしまったと感じる場面がまさにこれです。
つまるところ、ヘッド側の印とフライホイール側の印をそれぞれ合わせた状態で組み付けても、フライホイールを1回転させれば、ヘッド側の印は180度反転した状態になるということです。
ちなみに、これは12Vエンジンの話です。
12Vエンジンのカムシャフトの場合は、カムスプロケットを固定するボルトが2本です。それに引き換え、6Vエンジンの場合は3本のボルトで取り付けられるため、取り付けられるようにしか取り付け出来ませんので、そのような悩みを持たれることは無いかと思います。
バルブタイミングだけ見ておけばOK
カムシャフトやカムスプロケット周りを組み付ける際に、見ておくべきポイントはバルブタイミングだけでOKです。
フライホイールのTマークのクランクケースの切掛けを合わせた時に、カムスプロケット側の丸印がシリンダーヘッドの切掛けに合っているか否かだけ確認しておけば、カムシャフトの組み付けは問題ありません。
確認する際には、先ほどお伝えした通り、フライホイールを2回転に1回だけカムスプロケット側の印が切掛けに合うので、フライホイールのTマークを合わせても、ヘッド側が合わない時には、フライホイールをもう1回転回してみて下さい。
これで合うはずです。
まとめ
カムシャフトを組み付ける際に、180度向きを間違えて組み付けてしまった…。と感じる人は意外にも多いみたいです。これに関しては、180度逆向きに組んだと勘違いしているだけです。
フライホイールが1回転に対して、カムシャフトは半回転しかしませんので、フライホイール側のTマークを合わせた時に、カムスプロケット側の印がピッタリ合うのは、2回に1回です。
カムシャフトの組む付け向きを180度を間違えた…!
そんなふうに感じた時は、フライホイールをもう1回転回してTマークを揃えてみて下さい。ほらね。ピッタリ合うでしょ。
多分分かっているかと思うので、細かくは言いませんが、タペット調整をする際にはフライホイールのTマークとカムスプロケット側のマークが両方合わさるタイミングで調整しないとNGですよ。
それでは。
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