車高を下げたり、キャンバーを付けたりすると車のトー角はズレてしまいます。
トー角がズレた状態で走行を続けると、タイヤがすぐに減ってしまったり、クルマが真っ直ぐ走らなくなってしまいますね。
そんな事は分かってるんだけど…4輪アライメントは金額がな…
そんな方に向けて自宅で簡易的なメジャーを使ったトー角調整を行う方法を紹介していきます。
トー角調整をメジャーで行う方法
自宅で簡易的なトー角調整はメジャーを使ってあげる方法が手っ取り早いです。
▪️用意するもの
- メジャー
- 同じ高さの箱 ×2
用意する箱の高さは15センチ程度がベストです。ここからの説明を読んだら用途がわかり用意しやすいと思います。
▪️トー角調整のやり方
まずはタイヤの前側に用意した箱を2つ左右に並べます。
そしたらその上にメジャーを乗せて、左タイヤの溝〜右タイヤの溝までの長さを測ります。
箱を置き、その上にメジャーを乗せるのは数値を見やすくするためです。
箱を置いて、箱の上で測定する事でかなり数値が見やすくなります。
※今回は木の板を使っています
溝から溝までの長さを測る事が出来たらこの数値も控えて、次に後ろ側で全く同じところの長さを測ります。
後ろ側を測る際も全く同じ容量なので、説明は省きます。
※上から見たイメージです。
無事にフロントタイヤの前側と後ろ側の寸法を測り終えたら次にこの数字を使って計算していきます。
- 前側(x) 156.2
- 後側(y) 156.6
この寸法を使うと前側の方が4ミリ短くなっています。
前側の方が距離が短いと言う事は…
現状『トーイン』を向いていますので、タイロッドエンドを回してトーアウトになるように調整を行います。
これを繰り返して前後の長さを0にするなり、少しインに向けるなり、自分なりの調整をしてあげればトー角調整が可能です。
余談ですが、僕はいつもこのやり方で前後の差を1ミリイン側に設定します。
本当は±0が良いのですが、0にしてしまうと測定誤差があった場合トーアウトになってしまうためです。
どちらかと言えばトーインよりに向けたいので、1ミリになるようにタイロッド調整を行っています。
詳しくは、キャンバーとトー角の話についてこちらの記事でお話ししています。
メジャーでは正確な数値は分かりません
先程、1回目の測定で僕の車はトーインの状態でした。前側と後側を比較すると【4ミリ】の差がありましたよね??
勘違いしてはいけないのが、測定した距離が4ミリ短くイン方向を向いているからと言って、トー角が【-4】では無いと言う事です。
特に、車検前にこのやり方でトー角調整を行う方は注意して下さい。
車検時に必要になる、トー角±3ミリと言うのとは全く別の数値です。
ちなみにトー角インの3と言う数値は、タイヤを1メートル転がした際、3ミリ内側に向かって転がる事を意味しています。
今回の測定は、あくまで左右のタイヤを少しでも平行にしたり、【トーアウト】【トーイン】をハッキリさせるための数値測定です。
もしこの方法で車検に通したいので有れば、前後でしっかり誤差を無くしていけばサイドスリップの検査はパスする事が可能です。(検証済み)
もしそれでサイドスリップに落ちてしまった場合は寸法がしっかり測れていない証拠です。
僕のせいにしないで下さいね。
まとめ
このやり方で、きっちり前後の数値を測って計算してやれば、ある程度のトー角を出す事は十分可能です。(理論上のハナシ)
溝にメジャーを引っ掛けている以上、ゴムのたわみ等があるので測定時はメジャーを引っ張り過ぎないように注意して下さい。
足回りのセッティング最中やアライメントに行くまでの調整にはかなり役立つと思います。
僕自身アライメントに行く前にこのやり方でトー調整を行い答え合わせをしますがかなり精度良く調整が出来ています。
是非みなさんも是非試してみてくださいね。
それでは。
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