先日、友人のL175ムーヴのホイールを6Jから7Jに履き直す際、各部の調整に加えて車高調に付属してきたバネよりバネレートが高いスプリングへの交換も同時作業で行いました。
そこでこの記事では、L175やL375の車高調に付属してくるリアバネのレートアップを検討されている方向けに、リアのバネ交換について紹介していきます。
【L175・L375】車高調のリアバネ交換
今回、新たにリアバネとして使用するのは、オーバーテックというメーカーから出ているレーシング用のハイレートスプリングです。
- 画像左側 RSR純正
- 画像右側 オーバーテック
▪️スプリングの仕様
- バネレート 7K
- 自由長 236mm
- 上下ID 76mm-76mm
RSRの車高調に付属してくるスプリングレートは、2キロちょっとしかありませんので、約5キロ程度のバネレートアップになります。
あくまでもレーシング用向けに作られているスプリングなので、自由長はそこまで短くはありません。ただその代わり、下部の密着部分をカットすることでスプリングの自由長を10mmずつ調整が出来る仕様になっています。
ちなみに今回は、1巻カットで取り付けています。
ちなみに、14K仕様もあります。
スプリング交換時の注意点
個人的には、軽自動車を車高短にする際には、このオーバーテックのリアスプリングが価格帯もよく、スプリングの動き自体も良く乗り心地も確保するので気に入って複数の車に使用しているバネですが、何点か注意点もあります。
- アジャスターが使用出来ない
- 自由長が長め
- 車高調整が10mm単位
先ほどもちょろっとお伝えしましたが、レーシング用のスプリングになりますので、そこまで自由長が短い訳では無いため、車高の下げ幅に関しては、あまり期待できませんね。
密着部分を全てカットすると、4巻カット出来るので自由長は236mmから196mm程度まで短くすることが出来ますが…。それでも軽自動車のリアに7Kを入れると、自重で沈み込む量が少なくなるため、今までと同じ自由長のスプリング長よりも、短くしてやらないと車高が保てない点は頭の片隅に入れておくことをお勧めします。
つまるところ、結構車高が上がりますよ。というお話です。
▪️オーバーテック1巻カット
▪️RSR純正スプリング全上げ
今回の車両の場合は、アクスルの加工で60mm車高が下がっているので、1巻カットしただけでそこそこの良い具合の車高になりましたので、これで組み付けています。
※約15ミリ程度車高が上がりました。
もう一点だけ注意点といて挙げられるのは、スプリングの内径(ID)が少し小さいため、車高調に付属しているアジャスターは使用出来ない可能性が高いです。
今回、RSRのアジャスターに関しても、オーバーテックのバネはアジャスターに乗りませんでしたのでアジャスターの使用は不可です。(バネ単体で使用する分には何の問題もありません。)
もし、アジャスターありきで感がているのであれば、事前にアジャスター側のIDを計測しておくことをお勧めします。
まとめ
今回使用したオーバーテック以外からも、最近であればハイレートのリアバネが商品ラインナップに混ざっていますが、オーバーテックのスプリングが最も価格が安く、かつ乗り心地が良いのでお勧めです。
LEONから出ているバネだと、オーバーテックの2倍ほど…。
ローダウンに伴い、リアのバネレートアップを検討されている方は、是非是非。
それでは。
▪️オーバーテックのリアバネ装着車両
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