車高を下げて車をカッコ良くしたり、走行性能を向上させる役割がある車高調最大の取り柄はその名の通り【車高調整】です。
車高調が出来るのはとても便利な事ですが、車高が勝手に下がる…
そんな悩みを抱える方も多いです。
そこでこの記事では車高が勝手に下がる3つの原因について解説していきます。
車高が勝手に下がる3つの原因
車高が勝手に下がってしまう時に考えられる原因は以下の3つが挙げられます。
- バネのへたり
- ロックシートの緩み
- バネがちゃんと座っていない
ありがちなのは、上2つ。
順番にお話ししていきます。
バネのヘタリ
車高が勝手に下がってしまう原因は、バネのヘタリにあるかもしれません。
バネにはそれぞれ【耐えられる力】が決まっています。これを超えた力がかかった時に、元々の長さまでバネが戻り切らなくなります。
これが俗に言う【バネのヘタリ】になります。
バネがヘタリ、バネが元々の数値まで長さが戻らなくなればその分車高が下がります。
これが車高調が勝手に下がってしまうケースにおいて最も多い原因です。
当然、これは車高調ではなくても、純正ショックでも起こりうる事です。
バネのへたりについては、こちらの記事で詳しく解説済みです。
車高調のロックシートが緩んだ
車によってはロックシートが良く緩む…そんな悩みを抱える方もいらっしゃます。
車高調のメーカーや足回りの構造によってはロックシートが緩んでしまうケースは珍しくありません。
ロックシートが緩んでしまうと、車高調がストロークの際やハンドルを切った際に少しずつ周り、車高が変化してしまう事も…
特にストラット車にありがちな話です。
お店に組んでもらった車高調だから大丈夫!なんて思わずに1度車高調のロックシート部分の点検を行ってみて下さい。緩んでいる可能性も充分に考えられます。
ロックシートが緩む原因や対策についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
バネがちゃんと座ってない
車高調に直接バネが付かないタイプの足回りの場合、バネがちゃんと座っていない(ズレてしまった)可能性が無きにしもあらず。
特にこのような足回りでバネが遊んでいるユーザーや、バネをカットしてしまっているユーザーは注意した方が良い点です。
特に軽自動車〜コンパクト車に使われているアクスル構造の場合、バネが引っかかりにハマり込み、ボディーとアクスルにバネが挟まれているのですが、バネが遊んでいたり、バネをカットしてしまっていると、バネがズレてしまう可能性があります。
ダンパーのヘタリは関係無い
他のサイトをちょろっと覗くと、ダンパーのヘタリが〜。なんて事が言われていますが、それは大きな間違いです。
ダンパーのヘタリは車高には何の影響も与えません。
これはダンパーの役割を良く考えれば誰にでも分かる事です。
ダンパーはバネの伸び縮みをアシストする役割です。バネが沈むスピードや伸びるスピードを暖和する役割を担っています。
そのため、ダンパーがヘタっても車高の下がりとは全く関係が無いのです。
見ている地面が平らでは無い可能性もある
車高が下がっている…と思うのは少し早い場合もあります。
それは車を止めて見ている地面が平らではなく斜めっている地面だという可能性です。
地面ってぱっと見平に見えても、実は平らでは無いケースって良くあります。
例えば毎日車を止めている駐車場。コンビニの駐車場など【水捌け】の事を考えて緩やかな傾斜になっている場合があります。
もし、車高が下がっていると感じた場合は、別のところに車を止めて車高を確認してみて下さい。
もしくはいつも止めている駐車場をスマホの水平アプリなどを使って平かどうか確認してから判断しましょう!
こちらのアプリがお勧めです。僕が普段使っているアプリになります。無料ですので皆さんもぜひ使ってみて下さい。
勝手に車高が下がってしまったらどうする?
勝手に車高が下がった…と感じたらまずは原因を調べましょう。
先ほど紹介した3つの原因
- バネのヘタリ
- ロックシートの緩み
- バネの座り
こちらに加えて地面が平らかどうかを含めた4つを確認し、それぞれの原因に合った解決策をしましょう。
バネのヘタリに関しては確認するのに、バネを外してバネの全長を測る手間が掛かる作業です。バネのヘタリに関しては判断が面倒なので、他の原因に当てはまらず消去法で行うと良いと思います。
バネのヘタリは、その場で対策するにもしようがないので、車高調の調整にて車高を上げてあげましょう。
メーカーによっては、バネのへたり保証を付けて販売していたりする場合もあったりします。MAQSさんのスプリングが、へたり保証をつけていますね。
まとめ
車高が勝手に下がる現象は、新品の車高調を組んだり、新品のバネに交換した際に良く起こりうる事です。
しかし、その一方でバネのヘタリ以外に原因がある場合もありますので、その辺は足回りをチェックして確認しましょう。
ハンドル操作に伴い、車高調が回転するストラット車では、ロックシートが緩んでショックの全長が変わってしまうことも起こりうる話です。
それでは。
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