先日、R56ミニクーパーのクラッチ交換をしていただいたのですが、R56ミニはレリーズアームにクラックが入り、アームが折れてしまってクラッチが切れなくなるトラブルがちょこちょこ発生…。
そこで、クラッチ交換のついでにレリーズアームにちょこっと溶接にて補強を入れて頂きましたので、簡単に紹介していきます。
【R56】クラッチが切れなくなる原因
クラッチが切れなくなる原因は色々ありますが、R56ミニクーパーでよくあるトラブルの1つが、レリーズアームが折れることで、クラッチペダルを踏み込んでも、力が逃げてしまう。
これがその部品です。
そうなると、ペダルを踏み込んだ力をアームに加えても、折れた箇所で力が逃げてしまうため、クラッチカバーを押せなくなり、クラッチが切れない症状が出ます。
検索エンジンでR56ミニのクラッチが切れない症状を調べても、半分以上はこのアーム折れによるもの。
1つ前の世代(R50・R53)だと、レリーズベアリングが粉砕してクラッチが切れなくなる症状が出やすかったのですが、R56になったらベアリングは強くなりましたが、今度はアームがダメみたいですね…。
レリーズアームの補強
レリーズアームとレリーズベアリングが当たる部分の、折り返し部分に溶接ビードを乗っけてもらい、ちょこっとアームの補強をして頂きました。
- アームに沿わせて棒を溶接して補強している人
- 溶接ビードだけを乗せて補強している人
この2種類の補強方法がありますが、どちらでも問題ないかと思います。
丁度、アームの折り返し部分に溶接ビードを入れてやることで、アームの強度は格段に良くなりますね。100Vの溶接機を購入したら、ご自身で補強することも可能ですね。
※もし、溶接して補強する際には、熱の入れ過ぎには注意です。(熱を入れすぎて、アームが大きく歪むとそれはそれで別の問題が出てきてしまいます…。)
まとめ
R56ミニクーパーは、クラッチカバーを押し込むための、レリーズアーム(レリーズレバー)が折れる。というトラブルが起きる事例が多く、そのアームが折れてしまうと、ペダルからの動力が正常に伝わらなくなるため、クラッチが切れない症状が出ます。
クラッチが切れない=レリーズアームの破損。とは限りませんが、可能性は大いにあるかと思います。
※開けてみるまで分かりませんね。
ただ、どのみちクラッチ交換は行うことになるかと思います。その際、レリーズアームが折れていなくても、新品に交換。もしくは補強を入れて使用することをお勧めします。
ミッションを下ろした時でないと、どうにも出来ない部品ですからね…。
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