油圧ジャッキで車をジャッキアップしている時、ジャッキが自然にじわじわ下がってきちゃうんだけど、コレって壊れてる?原因は何?
先日、友人からこのような質問が。
そこでこの記事では、油圧ジャッキが自然に下がってしまう原因。というテーマでお話ししていきます。
油圧ジャッキが自然に下がってしまう3つの原因
油圧ジャッキが自然に下がってしまうケースにおいては、以下の3つの原因が考えられます。
- 重量制限を超えたものを持ち上げている
- 中のオイル量が足りておらず油圧が正常に掛かっていない
- オイル漏れがあり、油圧が徐々に抜けている
油圧ジャッキが自然に下がる場合の原因はこの中のどれかに当てはまる場合がほとんどです。
オイル量が適切でオイルの漏れがない場合でも、ジャッキの重量制限を超えた荷重がジャッキに掛かってしまうと、ジャッキが少しづつ下がってしまうケースがあります。
重量に問題ないのであれば、オイルの量が減っていたり、油圧漏れ(油圧が掛かるとオイルが漏れる)のどちらが原因です。
まずはオイルを補充して、一度エア抜きをしてみることをお勧めします。多くの場合は、これで改善します。
コレで改善しない場合は、油圧が掛かる動線の中に油圧の逃げ道が出来てしまっている状態です。仮にコレを修理するとなると、一度内部を分解してダメになっている箇所の修理が必要になってくるので、買い替え時期かと思います。
クラック箇所からの油圧抜けという事例
車用のジャッキではないのですが、1.2時間程度すると微妙に油圧テーブルが下がってきちゃうから見ておいて。と言われて、とりあえずオイル量の確認をするも以上無し。
※構造は、車用の油圧ジャッキと同じです。
ドレンやフィラーキャップ部分からのオイル漏れも無し。
しかしながら若干オイリーになっているので、洗浄後に油圧を掛けてテーブル台を上げた状態で少し重めの荷物をテーブルの上に乗せてシリンダーやらオイルタンクやらの観察をしていると、溶接ビードからプクプク気泡が出ておりました…。
油圧が掛かる動線の中にクラックがあり、その隙間から油圧が抜けてしまっていることが原因でテーブルが自然に下がってきている状態でした。
とりあえず、溶接箇所を再度TIG溶接にて再溶接をして、油圧が掛かってもオイルやら気泡やらが出てない状態にしてやり、無事に油圧抜けが解消しました。
結構高い油圧式テーブルなんですけどね…。こんな漏れ方をするなんて。まだそんなに古くもないし、過負荷も掛けていないのに。
このケースのように、予期せぬ箇所からの油圧漏れが原因になっているケースもあります。そのため、一度ジャッキを綺麗に洗浄したのち、油圧を掛けた状態で負荷を掛けながら観察することで、油圧漏れの箇所を見つけることが出来るかと思います。
※油圧ジャッキの油圧漏れ箇所を探すのに、車を持ち上げた状態で確認しないようにね…。
まとめ
油圧ジャッキが自然に下がってきてしまう場合は、以下の3つの中に原因があるケースがほとんどです。
- 重量制限を超えたものを持ち上げている
- 中のオイル量が足りておらず油圧が正常に掛かっていない
- オイル漏れがあり、油圧が徐々に抜けている
まずはオイルを入れてみて、エア抜きをして様子して見ること。
それでも改善しない場合は、どこからか油圧が抜けている状態…。
その場合に関しては、自分で修理するのは難しいかもしれません。どこかに修理を依頼するぐらいであれば、新しいジャッキを買い直した方が安上がりかもしれませんね。
それでは。
▪️関連記事はこちら