『ツライチ』って物凄くカッコいい響きだよな〜!
SNSや車のイベント等で見かける大変よく作り込まれた車って皆さんツラが決まっててカッコイイ!
ツライチすぎてよい!
リムツラ警察の方はぜひ判断お願いします pic.twitter.com/PLt05yYRTj— たそ♨️ (@_God_knows_) September 14, 2019
調整したで写真撮ってきた🤗#ツライチ pic.twitter.com/RAwbj1xako
— ぶん七 (@3000BUN7) May 9, 2019
これフェンダーとホイールが当たっちゃわないのかな〜?なんて思ってしまうほどギリギリセッティングを行なっている車両も多いですね。
あれってどうやってツラを決めているのかな?お店でやってもらってるんじゃ無いの?
そんな方に向けて、ギリギリでフェンダーを交わす、少しでもあなたの理想に近付ける『ツライチ』のやり方についてお話していきます。
※あ、ここで紹介するやり方はあくまで僕のやり方であって、皆さんがどのようにセッティングしてるかまでは分かりませんのでその辺はご了承下さいね。
ツライチとは?
『ツライチ!』というワードをよく耳にしますが、正直なところコレと言った定義はありません…
何か数値で決まっているわけではなく、セッティングを行なった方が『コレはツライチだ!』また、見る人が『コレはツライチだ!』と言えばそれが『ツライチ』ですね。
ちなみに『ツライチ』=『面一』と書きます。
つまり理論的なお話をすると『フェンダーとホイール』の出面が同じ、高さが同じというのが理論的な説明ですね。
ちなみに、車以外にもツライチという言葉は使われる場面があります。
コレがツライチ
これは以前に僕が手を付けた車の写真です。一応ツライチのつもりです。ちなみにスペーサーは1枚も入っていません。
こんなのツライチじゃ無い!
それ言われちゃうとこの記事はここで終わっちゃますので大目に見てやって下さい…
これ、別にストロークは止めてないし、段差を超える際はフェンダーをかわしながら中に入り込むギリギリのセッティングです。走行時も何にも気を使わずに走れる仕様です。
まだ疑う方もいるかもしれません。ちょっとこの動画を見てみて下さい。
ど素人でもこのぐらいのセッティングは簡単に出来ちゃいます。
そんなセッティング方法の紹介をしていきますね。
ツライチのやり方
それではいよいよツライチセッティングのやり方について詳しく説明していきます。
ツライチをやるためには、ツラをスペーサーなどで少しづつホイールを外にオフセットさせては、試走して、まだいけそうならまたホイールをオフセットさせて…
これをひたすら繰り返しやる!!と思っている人も多いみたいですが、実際こんな事しません。
調整終了後は気を使わずに普通に走れちゃいます。
▪️手順
- 車高調を外す
- ジャッキでタイヤを持ち上げる
- ストロークを想定して干渉チェック
手順ごと解説していきます。
車高調を外す(バネを遊ばせる)
まず始めにセッティングを行う箇所の『車高調』を取り外していきます。
この時、多くの車はスタビライザーが付いているため、片側では無く両側の車高調を外します。
バネを遊ばせられる余裕がある場合は車高調は外さずにバネを限界まで遊ばせて下さい。
これで準備が完了です。
ジャッキでタイヤを持ち上げる
あとはスペーサーを付けるなり、キャンバー角を調整するなりしてから、ホイールを付けて『ハブ』や『ロアアーム』にジャッキを掛けて、タイヤの位置を持ち上げていきます。
イメージはこんな感じです。
この動画はバネを遊ばせて、ロアアームにジャッキを掛けてホイールを持ち上げた状態からホイールを下げた様子です。
このように車高調を外したり、バネをガッツリ遊ばせておく事で自由にホイールを持ち上げていく事が可能になります。
実際にこの上の写真が、バネを外してジャッキで足回りを持ち上げている様子です。この時の出ヅラを確認しながら、アームでキャンバー調整をしたり、スペーサーを入れたりしながらツラを調整してやります。
そうすれば実際に車を走らせなくても『ストローク時』を想定し、ホイールとフェンダーの干渉を確認する事が出来ます。
この時の動作はストローク時と同じ動きをしますので、わざわざ試走なんてしなくても干渉チェックを行う事が出来ます。
またこのやり方なら、フェンダーとホイールが干渉する前に自分の制御によって干渉を防げるため、ホイールにもフェンダーにも傷を付けずにセッティングを行う事が可能です。
実際、車を走らせながらフェンダーとホイールの干渉チェックをしようものなら、もしセッティングを間違えてしまった場合、フェンダーやホイールを傷付けてしまうことは間逃れませんよね…
これでは本当のセッティングと呼べるかも怪しいところですね。
あくまでも一例ですが、僕自身がこの方法でツラの調整を行なった車の紹介をこちらの記事で行なっています。興味がある方は、少し覗いてみて下さい。
アクスル車の場合
軽自動車をはじめとするコンパクトーカーに多く採用されている『アクスル車』の場合、少しやり方が異なりますので少し付け加えて説明をしていきます。
アクスル車の場合、左右のホイールが1本のアクスルによって連結されていますので、干渉チェックを行う際は、ハブではなく『アクスル』のセンターにジャッキを掛けてハブの位置を上げて確認して下さい。
またアクスル車の場合、車高調とバネが別体式になっていますので、『バネ』を車体から外した状態で干渉チェックを行います。
この時、バネは左右両方外します。
アクスルのセンターでジャッキアップしハブ位置を持ち上げる理由はコチラのイラストを見て下さい。
かなり大げさに表現(下手くそ…)していますが、アクスル車で片側だけを持ち上げようとしてしまうと、このように持ち上げた側は入り込み、反対側は外に出る形になります。
これでは正確に干渉チェックを行う事が出来ません。
そのため、アクスル車の場合左右のバネを外し、アクスルの真ん中にジャッキを掛けて確認しましょう。
オフセットとスペーサーの話
ツライチセッティングを出したいのであれば、非常に重要な内容です。ホイールとフェンダーの位置関係を第1に考えなくてはいけないため、避けては通れませんね。
僕個人的な意見ですが、無理にノンスペーサーにこだわらないといけない!というものではないと思っています。
ただ僕は気持ち的にスペーサーを使わないスタイルでホイールのセッティングを行なっています。ワイトレ使う事もありますけどね…。
その1番の理由として、スペーサーを使うより『キャンバー角』を調整して『ツライチ』を目指した方が断然楽だから!!!!笑
これには僕自身、キャンバー角のこだわりがあまり無いと言うのが1つの決め手でもあります。
『3ミリスペーサーを入れるならその分キャンバーを起こしてツラを出すと言う事。』
詳しくはこちらの記事で詳しく解説しています。
今履いているホイールと比べて、『外側・内側』のはみ出し具合がどのように変化するのか数値で把握しておく必要はありますが。
ホイールを変更する場合は、絶対にこのアプリを使いますが、なかなか正確な数値を割り出してくれるのでかなり重宝しています。完全無料なので是非試してみてください。
まとめ
少しでも綺麗な車を作るためには、今回紹介した『ツライチセッティング』がおすすめです。
誰にでも簡単に出来て、確実に『フェンダーとホイール』の干渉させないギリギリのラインが狙えると思います。
ここで紹介した方法はあくまで僕自身が普段、ホイールセッティングを行う際の方法です。車のイベントにエントリーするような車なんて作れない、出たこともない人間が書いている記事なので参考程度によろしくお願いします。
2019年は11月3日に山梨のアイメッセで『フェンダリスト』が開催されます。去年第1回目の開催で、会場に足を運びましたが室内展示の雰囲気だけではなく、ハイクオリティーの車両がずらりと並ぶので色々勉強になると思います!是非行ってみてはいかがでしょうか!
*本記事のタイトル部分に『フェンダリスト』の名をお借りいたしました。もし問題がある場合は消去致しますのでご連絡下さい。
全国のフェンダリストなメンツが集まるPARTY“Fenderist Japan”から激ヤバなプロモがドロップ!! He who masters fenders, masters cars.#Fenderist #FenderistJapan #フェンダリスト #フェンダリストなこだわり pic.twitter.com/IrrHHoDcyH
— Fenderist Japan (@fenderist_jp) December 4, 2018
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