裏側に手や工具が入らず、ナットが使えない…そんな場面では【ナットリベット】という商品が重宝します。
あまり認知度が高くありませんが、知っているとかなり便利なアイテムです。
- ナットリベットって何?
- ナットリベットってどうやって使うの?
そんな方に向けた内容をお話ししていきます。
ナットリベットとは?
ナットリベットは、一般的なリベットと同じ容量で固定するのですが、ナットが付属します。
そのため、まっさらな板(ネジ山作成が困難)にネジ山を設ける事が出来るリベットです。
試しに板厚0.9ミリの鉄板にナットリベットを打ち込みました。ペラペラの鉄板にボルトが固定出来るようになりましたね。これがナットリベットです。
ナットリベットのメリット
- ナットが不要でボルトが使える
- 素材は鉄に限らず樹脂等も使える
- 特殊工具が無くても使える
- 金額が安い
裏からナットを抑える事が出来ない場面でも、簡単にボルトを使う事が出来るのが、ナットリベット最大のメリットです。
また金額も安く、普通のリベットと違い特殊工具が無くても取り付ける事が可能です。
ナットリベットのデメリット
- 薄モノにしか使えない
- 付けたら容易に外せない
デメリットを挙げるならこの2つです。
ナットリベットは厚みのある板には使用出来ません…商品によって異なりますが、大凡の目安は【0.5〜3ミリ】ぐらいです。
※商品説明欄に記載されています。
またナットリベットは1度取り付けたら、容易に取り外す事が出来ません。
ただし、ナットリベットの頭を削り落とせば外す事が可能です。ナットリベットの外し方はこちらの記事をご覧ください。
ナットリベットの使い方
ナットリベットは2つの使い方があります。
- 手動で使う
- リベッターで使う
ナットリベットを使う場合は、従来のリベット同様に、リベッター(リベットを打ち込む工具)を使う他に、手動で使う事も可能です。
手動で使うやり方
ナットリベットを手動で使う場合は六角レンチとメガネレンチ、ナットサイズのボルト、ナットだけ用意すればOKです。
- 六角レンチ
- メガネレンチ
- 六角ボルト
- ボルトサイズのナット
ナットリベットを購入される場合は、ナットリベットには適応の板圧が決まっていますので、ご自身がナットリベットを打とうとしているものの厚みを把握し、その板圧に使用できるナットリベットなのか?ここは確認しておく必要があります。
■作業手順
- 穴を空ける
- リベットにボルトとナットを入れる
- ボルトを締め込む
まずはナットリベットが通るサイズの穴を空けます。この時に穴が大きすぎてナットリベットがすり抜けてしまわないように注意しましょう。
リベット本体の溝がある部分の径を計測して、穴径を決めてやればOKです。
次にリベットにナットを通したボルトを取り付けます。今回はナットリベットに付属してきたボルトとナットを使います。
後は、このリベットを穴に通して、ボルトを締め込みます。この時ナットにメガネレンチを掛けてボルトを締め込んでいきましょう!
少しずつボルトを締め込んでいくと、リベットが少しずつ膨らんでいきます。
ボルトを締め込んでいる時に、ナットリベットの位置がズレてしまうと、リベットを固定したい鉄板を挟み込まない場合があります。
ある程度締め込んでいくと、リベットはもう抜けなくなりますので、後は最後まで締め込んでいけば完了です。
完全に締め込まれましたね。あとはボルトとナットを外せば作業終了です。
ナットリベッターの使い方
たくさんリベットを使う場合は、リベッター(ナッター)があると便利です。
リベッターの先端にあるボルトに、ナットリベッターを付けて、取り付ける穴にリベットをはめ込んだら、あとは握り手を握ると1発でリベットが縮まります。
一個一個ボルトを人力で締め込む必要が無いので、時間も掛からないし楽チンです!
たくさん使う場合はナットリベッターを用意した方が良いかもしれません!
まとめ
ナットリベットは知名度があまり高く無いですが、知っていると結構役に立つ場面があります。
裏からナットが固定出来れば良いですが、裏側に手が回せない事って良くあります。
裏からナット固定も可能だけど、色々分解しないとできない場面とかね。
使い方もこの記事で解説した通り、簡単ですので是非買って試してみて下さい。
それでは。
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