スロットルボディの洗浄をしようと思ったんだけど、バタフライバルブの開け方が分からないんだけど….。
こんな疑問に直面する方も珍しくありません。
そこでそんな人向けに、この記事ではスロットルボディのバタフライバルブの開け方について紹介していきます。
機械式(ワイヤー式)と電子制御式の両方の開け方を紹介します。
スロットルボディのバルブを開ける方法
スロットルボディのバタフライバルブを開ける方法は、2通りあります。
取り付けられているスロットルボディがワイヤー式か電子制御式かで方法が異なりますので、順番に紹介していきます。
- ワイヤー式(機械式)
- 電子制御式
ワイヤー式
スロットルボディの側面部分に、ワイヤーが接続されているレバーのようなものがあれば、その車のスロットルボディは、ワイヤー式(機械式)と判断できます。
ワイヤー式のスロットルボディの場合、バタフライバルブを開けたい時には、上の画像の矢印が示している黒いプラスティックで出来ている部分を奥側(もしくは手前側)に回してやれば、バタフライバルブが開きます。
手でバルブの開閉が出来るよう、左側にツマミが用意されていますので、そちらを手で押し込むような形を取ればOKです。横にスプリングが取り付けられてるのが確認できると思いますが、こちらがバルブのリターンスプリングになっており、手を話すと自動的にバルブは閉じる仕組みです。
開けっ放しにしたい場合は、ずっと手で押さえておく必要があります。
もしくは、アクセルペダルを踏み込んだ状態を作る方法でもバルブを開けることが可能です。誰かにアクセルペダルを踏んでいてもらうか、アクセルペダルとシートの間に木の板や棒などを挟んでおく方法も有効です。
電子制御式
最近の車は、スロットルボディに先ほど紹介した、ワイヤーやリターンスプリング等は付いていない車種が多く、この場合はワイヤー式のスロットルボディではなく、電子制御式のスロットルボディだと判断することが可能です。
上の画像が、電子制御式のスロットルボディになります。
スロットルボディ側面部分に、カプラーが刺さり込んでいるのも特徴の1つ。正式名称は分かりませんが、カプラーが刺さっているパーツがモーターユニットになっており、この中にあるモーターと歯車によって電子信号を受け取り、バルブの開閉をおこなります。
この電子制御式のスロットルボディのバルブを開けてやる際には、ブレーキペダルを踏まない状態で、エンジンスタートのプッシュボタンを2回押して、イグニッションオンの状態を作り、アクセルペダルを踏み込んでやると、バタフライバルブを開けることが可能です。
- プッシュスタートを2回押す
- アクセルペダルを踏む
誰かに踏んで貰うか、下の画像のように木の板やパイプ、突っ張り棒等でアクセルペダルを踏み込んでおくか。(画像は完全に別件なので、ブレーキペダルを踏んでいますが…。)
プッシュスタートを1回押した状態だと、アクセサリーオンの状態になるので、この状態ではアクセルペダルを踏み込んでも、バルブは開きません。
当然ですが、ブレーキペダルを踏み込んだ状態でプッシュスタートを2回押してしまうと、エンジンが始動してしまいますので、ブレーキペダルは踏まないように…。
電子制御式のスロットルボディは、バルブの開閉は電子制御で行なっているため、この方法を取らないとバルブを開けることは出来ません。バッテリーの電源を使用し、バルブを開閉させているため長時間やっていると、バッテリーの負担になる点も頭の片隅に入れておいた方が良いかと思います。
※5分10分程度なら何の問題もないかと思いますが。
まとめ
ワイヤー式のスロットルボディであれば、ここを触ろうとしている人間であれば、初めてでも問題なくバルブを開閉することが可能かと思います。
問題は、電子制御式のスロットルボディの方で、おそらくこの記事に辿り着く人の8割9割は、電子制御式のスロットルボディを搭載しているお車の整備中かと思います。
電子制御式の場合は、イグニッションをONの状態にして、アクセルペダルを踏み込んでやることで、スロットルバルブ側面に取り付けられているモーターユニットに信号が送られてバルブが開閉します。
当然、電子制御式のスロットルボディの場合、バルブを開けるためにバッテリーの容量を使用しますので、長時間の作業になるとバッテリーの負担が大きくなりますので、そこは注意です。
それでは。
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