BMWに乗っているのですが、PCD変換の取り付け時、変換スペーサーの締め付けトルクはどのぐらいで締めていましたか?BMWの規定トルクで締め付ければOKですか?
先日、このような質問を頂きました。
そこでこの記事では、BMWを始めとする欧州車(アウディやベンツ、ワーゲン等)にPCD変換スペーサーを取り付ける際の締め付けトルクについてお話ししていきます。
【欧州車】PCD変換取り付け時の締め付けトルクは?
欧州車にPCD変換スペーサーを取り付ける際の、締め付けトルクは国産車と同じぐらいの締め付けトルクでPCD変換スペーサーを固定してやります。
- 110Nm〜120Nm
これはPCD変換スペーサーの固定も、PCD変換スペーサーにホイールを固定する際も同じです。
欧州車の場合、メーカーの規定締め付けトルクは140Nm前後になっている車種やメーカーが多いですが、この規定トルクでPCD変換を固定してしまうと、割れてしまう恐れがあります。
BMW用の変換スペーサーなんだから、その辺のトルクに関しても、メーカーの規定値で大丈夫なように作られているじゃないの?
BMW用というのは、あくまでも取り付け寸法がBMW向けに作られているというだけの話であって、そこまで考慮されていないかと思います…。
※そもそも形状的(肉厚的)な問題から物理的にそこまで追うのは不可能なんじゃないかな?知らんけど…。
PCD変換はワイドトレッドスペーサーと全く同じ形状をしています。PCD変換スペーサーの場合、厚みは15ミリ程度から20ミリ程度の商品が大半かと思われますので、スペーサー本体の取り付け部分の厚みに関して言えば、かなり薄くなっている状態…。テーパー(もしくは球面)になっている分、最も薄い部分に関して言えば、5ミリもないかと…。
そこに欧州車の締め付けトルクを当てはめてしまうのは危険かと思います。
- BMW 140Nm
- ベンツ 130Nm
- アウディ 140Nm
※欧州車の場合、車種や年式によって規定トルクが大きく異なる場合がありますので、あくまでも1つの目安です。国産車ぐらいの規定トルクの車もあれば、150Nmを超える車種まで…。
規定トルク以下でも緩むことは無い
欧州車のホイールボルトの締め付けトルクは、日本車に比べると高めの数値に設定されているケースが大半ですが、この数値を下回った締め付けトルクで締め付けたからと言って、PCD変換の固定が緩んだり外れたりすることはありません。
僕自身、これまで乗ってきた4台のBMWには全てPCD変換を使用していますが、締め付けトルクは110Nm〜120Nm程度です。
もし仮に、これでPCD変換の取り付けボルトが緩むようであれば、締め付けトルクが不足していることではなく、以下の要因を疑うべきかと思います。
- PCD変換の精度不良
- ラグボルトの精度不良
- 締め付けトルクのバラ付き
欧州車の締め付けトルクが高めに設定されているのは、ラグボルトが緩んでしまうからではありません…。
日本車とは異なりナットではなくボルトでホイールを固定する方式を採用していることや、アウトバーンの存在、考え方の問題から締め付けトルクが高めになっています。
まとめ
BMWに限らず、ベンツやアウディ、ワーゲン等にPCD変換を使用する際には、メーカー側の規定トルクでPCD変換を固定するのではなく、PCD変換のことを考慮した上で締め付けトルクを決めてやることを強くお勧めします。
絶対とは言いませんが、PCD変換スペーサーを140Nm前後のトルクを掛けてしまうっと、クラックが入ったり割れてしまう可能性が十分に考えれます。
PCD変換の取り付け部分は、純正のアルミホイールほどの厚みが確保されていないので、その辺はよくよく考えて締め付けすることをお勧めします。
あくまでも僕個人的な話ですが、歴代乗っていたBMWに使用していたPCD変換は、【110〜120Nm】で固定していました。(スペーサー側もホイール側も。)
それでは。
※全くの検討外れな内容ではありませんが、あくまでも個人的な意見をもとにお話ししていますので、規定トルクの140NmでPCD変換を固定したいという方がいればそれはお好きにして貰えば良いと思います。
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