ドライブチェーンのアライメントという言葉を耳にしたんだけど、初めて聞いた。ドライブチェーンのアライメントって何?
あまり耳にする言葉ではないので、ドライブチェーンのアライメントという言葉を聞いてもイマイチ意味が分からない方も珍しくありません。
そこでこの記事では、ドライブチェーンのアライメントとは何か?というテーマでお話しして行きます。合わせて、ドライブチェーンのアライメントがズレているとどうなるのか?と言う点も合わせて紹介していきます。
ドライブチェーンのアライメントとは?
ドライブチェーンのアライメントとは、エンジン側のスプロケットとリア側のスプロケットの向きを揃えてやり、一直線状に互いのスプロケットが並ぶように調整をしてやる行為です。
ざっくりのイラストですが、イメージはこんな感じです。
※チェーンラインを上から見たイメージ図です。
- 左 アライメントがズレている
- 右 アライメントがズレていない
エンジン側のスプロケット(F側)に関しては、スプロケットの向きは調整のしようがありませんので、フロント側のスプロケットが基準になります。
これに合わせて、リアハブに固定されているリア側のスプロケットの向きをエンジン側と揃えてやる行為をドライブチェーンのアライメントと呼びます。
リア側のスプロケットに関しては、左右のチェーン引きの塩梅によって、タイヤが斜めに向いてしまうため、左のイラストのようにフロント側のスプロケットとは異なる向きを向いてしまう場合があります。
左のイラストで言うと、右側のチェーン引きの引きが強過ぎるあまり、リアタイヤが右側を向いてしまっている状態ですね。
※上のイラストは分かりやすいように、極端な書き方をしていますが…。
イマイチピンと来ていない人は、ドライブチェーンのアライメント=リアタイヤの向きを車体に対して、垂直に合わせてやる行為だと思ってもらえば理解しやすいかと思います。
車で耳にするアライメント(4輪アライメント)と比べると、全て目視での確認になりますので、変な話そこまでシビアにキッチリ制度が求められているかと言えばそうではなく、わりかしアバウトなものです。(もちろん、限度はありますけども…。)
※サーキット走行をするバイクのことは知りませんが、街乗りするバイクであれば。
ズレているとどうなる?
ドライブチェーンのアライメントがズレている(狂っている)と以下のような問題が発生します。
- ドライブチェーンの寿命が低下
- スプロケットの寿命が低下
- チェーンが外れる(極端にズレている場合の話)
前後のスプロケットが同じ向きを向いていない状態でバイクを走行させていると、ドライブチェーンやスプロケットに無駄な負荷が掛かることになるので、互いの寿命を減らす行為になります。
他にも…
- チェーンの動きが悪くなる
- チェーンのノイズが大きくなる などなど
よほどチェーンアライメントがズレていない限りは、チェーンが外れてしまうようなことはまず無いですが、極端にチェーンアライメントがズレていれば、当然チェーンが外れてしまう場合もあります。
まとめ
ドライブチェーンのアライメントとは、エンジン側のスプロケットとリア側のスプロケットの向きを揃えてやり、一直線状に互いのスプロケットが並ぶように調整をしてやる行為です。
ドライブチェーンを交換した時はもちろん、リアのタイヤ(ホイール)を外した際なんかにもドライブチェーンのアライメントを調整してやる必要があります。
アライメントと言う言葉を聞くとピンとこない人でも、チェーンの交換やリアタイヤの交換を自分で行なっているような人の場合は、自然にチェーンアライメントを調整しているはずです。
詳しくはこちらの記事でお話ししています。
それでは。
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