BMWのメーカー側が推奨するエンジンオイル交換のサイクルは…
何と!!!!【25000キロ】(最近のBMWは15000キロ)
これ結構鵜呑みにして、全然オイル交換していないユーザーも多いですが、あまりよろしくありません。
え?メーカーが変えなくて良いって言ってるのに?
そんな風に思う方も多いでしょう。
BMWのオイル交換サイクルが国産車に比べて長い理由と、なぜそれを鵜呑みにしてはいけないのか?この2つについて解説していきます。
BMWのオイル交換サイクルが長い3つの理由
まずはBMWと国産車の平均を比べてみます。
- 国産車 7500キロ(6ヶ月)
- BMW 25000キロ(15000キロ)
国産車と比較してみると差は歴然。
では一体なぜこんなにも差があるのでしょうか?
これには3つの理由があります。
- オイルの品質に自信あり
- 走行持続距離の違い
- オイル管理はコンピューター
この3つがオイル交換サイクルが長い理由になっています。
オイルの品質に自信あり
BMWの純正エンジンオイルは【ロングライフ】を謳っており、長い期間使用していてもオイルの性能が落ちないと豪語しております。
これは、オイルの劣化を防ぐ特殊な添加剤が配合されていることや、もともとのオイルベースが良い事が根拠みたいです。(BMWのホームページに書いてあった。)
ちなみに1lあたりの単価は4000円前後…
結構お高いですね〜。国産車の倍、いやそれ以上ってところです。
走行持続距離の違い
1番の違いはここにあります。
日本とドイツでは、車を走らせる環境が大きく異なります。
日本は信号やら、狭い道を走る事が多く【止まる→走る】を多く繰り返しながら走行します。
その反面、ドイツでは一定のスピードを保ちながら走行する時間(距離)が長いです。
車は、止まったり走り出したりを繰り返す方がエンジンオイルは汚れていきます。
理由はエンジンに負担が掛かるためです。
そんな理由から国産車とBMWのオイル交換サイクルが異なるのです。
オイル管理はコンピューター
BMWのエンジンオイルはコンピューターによって全て管理されています。
- オイルの汚れ具合
- オイル量の管理
コンピューターが常にオイルの管理をしているため、オイルに異常が出ればお知らせしてくれるからオイル交換のサイクルが長く設定されています。
センサーによってオイルの汚れ状態も確認しており、オイルの汚れ具合があまりにも酷いと、サイクル内の距離でもオイル交換を促します。
とは言え、やはりセンサーでの管理ではイマイチ。警告された後に抜いたオイルは結構悲惨な状況みたいです。(BMWの正規ディーラーに勤めるメカニックから聞きました。)
BMWのオイル交換サイクルを鵜呑みにしてはいけない理由
BMWのエンジンオイル交換サイクルを鵜呑みにしてはいけない(しない方が良い)理由は2つあります。
- どんなに良いオイルも汚れる
- ドイツと日本では環境が違う
いくら【ロングライフオイル】と豪語しているBMWの純正オイルでも汚れるものは汚れます。
長く使えば使うだけ、オイルの性能はどんどん低下します。
オイルの性能とは…
- エンジン内の保護
- エンジン内の潤滑
そしてもう1つは、ドイツと日本の環境の違いです。あくまでBMWが推奨するオイル交換サイクルは本国ドイツで車を使用した場合のハナシ。
ゴー&ストップの過激な日本で使用するとなれば話は全く別です。
車のディーラーマンにも2通りのタイプがいます。
- マニュアル通りの説明
- 車の事を考えている説明
なので、BMWのディーラーマンにオイル交換サイクルの事を聞いても2通りの回答があります。(経験あり)
- 1人はBMW推奨のオイル交換サイクル
- 1人はメーカー推奨より早いサイクル
大体どの業種もこんなもんだと思います。
どちらが正解なのかを判断するのは、難しいところかもしれませんね。
高いオイルより安いオイルで交換サイクルを縮めた方が良い
正直なところを話せばエンジンオイルの交換サイクルに正解や不正解は無いと思います。
あくまで目安のハナシに過ぎません。
しかし、断言出来るのは、高いエンジンオイル(純正品)をメーカー推奨のオイル交換サイクル一杯一杯に使うぐらいなら…
安いオイルを3000キロ〜5000キロ以内の短いスパンで交換した方がエンジンには優しいという事です。
ただし、安いオイルを何でもかんでも入れても、交換スパンを短くすれば良い!という訳でもありません。
エンジンオイルには硬さがあります。
その硬さはメーカー推奨値を守るようにしましょう。
欧州車に乗るユーザーが良く使っているのがコチラのエンジンオイルです。
実際に僕自身もBMWとMINIにこのオイルを使っています。
金額で言うと、BMWの純正オイル1lで4l購入可能です。(ネットショッピング)
欧州車ユーザー御用達のエンジンオイルです。
BMWの純正オイルで、エンジンオイルの交換サイクルを縮めるのはお財布によろしくありませんが、このぐらいの金額ならそれ程金額に差は出ません。
オイル交換はスラッジを排出する役割もある
エンジンオイルの交換は、単にオイルが汚れているからやる!だけではありません。
もちろんそれがメインなのですが…
エンジン内に溜まる【スラッジ】を排出する役割もあります。
スラッジとは、エンジン内のギアなど(金属)が摩耗して出る【鉄粉】の事です。
エンジン内には多くの部品が入っており、金属同士が擦れ合い、スラッジが発生します。
このスラッジはエンジンオイルを交換する際に、廃油と一緒に外に排出されます。
もちろん、全部綺麗に排出出来る訳では無いんですけどね…
オイル交換の頻度が少ないと、スラッジはエンジン内部に溜まる一方です。
スラッジが多くなると、最悪の場合オイルライン(オイルの通る道)に詰まってしまい大きなエンジントラブルになる事も…
そんな役割があるんだ!という事も頭に入れておきましょう。
まとめ
ここではBMWを例にお話しましたが、エンジンオイルの交換サイクルが長いのはBMWだけではありません。
- BMWMINI
- アウディ
- ワーゲン
多くの欧州車でオイル交換サイクルがかなり長く設定されています。
しかし、走る環境も違うし、エンジンオイルの汚れ具合は国産車と同じかそれ以上です。
あまりメーカー推奨のオイル交換サイクルを鵜呑みにせず、国産車同様のサイクルで交換した方が車のコンディションは良く保つ事が可能です。
長く乗る気があるのであれば、早めのオイル交換をお勧めします。
もちろん、最終判断を下すのは実際に乗っているユーザーさんの思考ですけどね。
それでは。