ネジ穴を作成したいんだけど、ネジ穴の下穴サイズはいくつだろう?
ネジ穴加工(タップ加工)に慣れている人であれば、このような疑問を抱くことは少ないかと思いますが、そうで無い人の場合は、ネジ穴サイズによって下穴サイズが異なるので、どのサイズで下穴を開けたら良いのか分からん…。そんな状況はよくあることです。
そこでこの記事では、ネジ穴の下穴サイズの一覧と、今後ネジ穴の下穴サイズで2度と迷う必要がなくなる、下穴を計算する方法を紹介してきます。
ネジ穴の下穴サイズはいくつ?一覧表
ネジ穴の下穴サイズは以下のようなサイズになります。
呼び 下穴径
- M1×0.25 0.75mm
- M2×0.4 1.6mm
- M3×0.5 2.5mm
- M4×0.7 3.3mm
- M5×0.8 4.2mm
- M6×1 5mm
- M7×1 6mm
- M8×1.25 6.8mm
- M9×1.25 7.8mm
- M10×1.5 8.5mm
- M12×1.75 10.2mm
- M14×2 12mm
- M16×2 14mm
- M20×2.5 17.5mm
- M22×2.5 19.5mm
- M24×3 21mm
- M27×3 24mm
- M30×3.5 26.5mm
※上の一覧は、標準ピッチの場合の下穴サイズです。特殊ピッチや、細目の場合は下穴サイズが異なりますので注意して下さい。
下穴サイズの計算方法
ネジ穴を開ける際に、下穴サイズをどのサイズで開けたら良いのか簡単な計算方法で割り出すことが可能です。
自分が開けようと思っているネジ径からネジピッチを引いてやると、簡単にネジ穴の下穴サイズを割り出せます。
▪️例)M10のP1.5のネジ穴を開ける場合は…
- 【10ミリ】−【P1.5】=8.5ミリ
この場合、ネジ径からネジピッチを引いてやると、8.5と言う数字が割り出せて、この数字がそのままネジ穴の下穴サイズになります。
この計算方法だけ頭に入れておけば、標準ピッチの下穴サイズはもちろん、細目等の特殊ピッチのネジ穴を作成する際にも、わざわざ下穴サイズを調べる手間が省けます。
仮にM10のP1.25のネジ穴を作成したい場合は、【10−1.25=8.75】になるので、下穴サイズは【8.7mm】もしくは【8.8mm】になります。
100分の1単位の数字に関しては、繰り上げ、もしくは繰り下げてやればOKです。その時々によって、話は変わってきますが、基本的には繰り上げて下穴を開けることが多いです。(個人的に。)理由は、繰り下げた分、タップに余分な負担が掛かるためです。気にすうほどの負担にはならないと思いますが。
まとめ
ネジ穴の下穴サイズは下記の計算方法から簡単に求めることが可能です。
- ネジ穴径−ネジピッチ=下穴サイズ
この計算方法は、ネジのピッチが標準ピッチであろうと特殊であろうと有効なので、これだけ覚えてこのページを閉じてもらえれば、今後はどんなネジサイズの加工をする際にも、調べることなく下穴サイズを把握することが可能です。
それでは。
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