先日、モンキーのエンジンをバラして社外品の軽量クランクシャフトを導入したところ…
純正クランクから軽量クランクに入れ替えた際に、どのような効果がどのぐらい出ましたか?軽量クランクの導入を検討しているので、参考にしたいです。
このような質問を頂きました。
そこでこの記事では、モンキーに軽量クランクシャフトを入れるとどのような効果がどのぐらい出るのか?と言うテーマで簡単にお話ししていきます。
【モンキー】クランクシャフトの軽量化ってどんな効果がある?
モンキーの純正クランクシャフトから社外品の軽量クランクシャフトを導入して得られた効果は以下の通りです。
- 吹け上がりが良くなる
- レスポンスの向上
- 振動の軽減
正直なところ、スペシャルクラッチを導入したり、軽量フラホイール(アウターローター)を入れた時ほどではありませんが、吹け上がりとレスポンスは共に良くなります。
クランクシャフトを軽量化される場合は、100g前後程度になると思いますが、その程度の軽量化でこれだけ差が出るんだな〜。と言うのが率直な感想です。
※2側クラッチや軽量のアウターローターに比べれば、重量の変化が少ないという意味合いです。
個人的に、一番効果を大きく感じた点はアイドリング中や走行中の振動が減った点です。
これは、メーカーの商品説明欄にも記載がありましたが、88ccピストン(52パイ)の重量に合わせて、クランクシャフトの重量をベストな比率に調整しているため、このような効果が得られるようです。
少しだけ余談ですが、社外品の軽量クランクを導入される場合は、クランクシャフトの肉厚が厚くなるため、強度面もアップするのも1つの効果に繋がります。(純正クランクを軽量化される場合は、このような恩恵はありませんが…。)
レスポンスに関しては、ロングクランクシャフトに劣る
今回、導入した軽量クランクシャフトは、ストローク量が純正と全く同じ社外品のクランクシャフトを使用しているため、排気量は88ccのままです。
過去に、社外品の軽量かつロングストロークタイプのクランクシャフトを別の車両に組み込んだ経験がありますが、レスポンスに関しては、ロングストロークのクランクシャフトを導入した時よりも、効果が薄いと言うのが率直な感想です。
軽量化しかされていないクランクシャフトの場合、排気量が上がらないので当然の結果なのですが….。
レスポンスの向上を念頭に置いて軽量クランクに手を出すのであれば、間違いなくストローク量も増やすことを強くお勧めします。
今回のエンジンは、シンプルにクランクシャフトのリフレッシュと、軽量のみの社外クランクシャフトを使った経験が無かったので、興味本位メインでノーマルストロークをチョイスしてみました。
軽量クランクを入れるデメリット
最後に軽量クランクシャフトを入れるデメリットについて2点ほどお伝えしておきます。
- 最高速が落ちる
- 楽しくなって回し過ぎる
クランクシャフトの重量が軽くなる分、クランクシャフトの回転に伴う遠心力が小さくなるため、最高速が落ちてしまうのは軽量クランクを入れるデメリットです。
ただ、ここに関しては公道で走行するエンジンであれば、全く気にならないと言うのが入れてみて感じる率直な感想です。そもそも、軽量クランクシャフトを入れる前も入れた後も最高速チャレンジをした訳ではないので、全くその辺は問題ありませんでした。
軽量クランクを入れると、エンジンが良く回るようになるため、高回転を多用してエンジンをやっつける可能性があるのは、デメリットになるかも。
まとめ
88ccにボアアップしたエンジンに軽量クランクシャフトを導入してやると、吹け上がりが良くなりレスポンスが良くなるため、高回転までよく回るエンジンに変貌します。
エンジンが軽くなると言う表現が伝わりやすいかもしれませんね。
クランクシャフトを軽量化すると、クランクシャフトの遠心力が弱くなり、最高速が落ちるんではないか?と懸念される方もいらっしゃるようですが、88cc程度の排気量があれば、最高速は気になるほど落ちないのが率直な感想です。
88ccのエンジンを2次側クランクに変更して、フライホイール、クランクシャフトを共に軽量化してやると、よく回ってそこそこレスポンスの良いエンジンになるので、コスパ良く耐久性良く楽しめるエンジンになりますので、お勧めです。
それでは。
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