車高調を取り付けたら、段差を越える際の衝撃が大きくなってしまった…。どうにかならないの?
そんなユーザーの声をよく耳にします。
そこでこの記事では、車高調を組んで段差からの衝撃が大きくなる4つの原因について解説していきます。
車高調を組んで衝撃が大きくなる4つの原因
- 車高調の底付き
- バンプタッチ
- 車高調の伸びきり
- アッパーアームの干渉
車高調を取り付けたら、段差を越える際の衝撃が大きくなってしまう原因はこの4つの中にある事が大半です。
順番に解説していきます。
車高調の底付き
車高調の底付きは、車高調の限られたストロークを使い切った状態を意味します。
バンプラバーが入っていないと底付きします。
バンプラバーが入っていないと、金属と金属が当たりるため、それに伴い衝撃だけではなく異音も発生します。
これはストロークの確保が上手く出来てないと、発生する状態です。
- バネが遊んでいる
- バネレートが低過ぎる
車高調が底付きを引き起こす原因は1つではありません。
底付きを引き起こす原因については、詳しくこちらの記事で解説しています。
バンプタッチ
先程、車高調の底付きに関する解説をしました。
しかし、多くの場合車高調には【バンプラバー】という当てゴムが入っています。
バンプラバーは底付きを防ぐためのものです。
そのため、底付きをする前に【バンプタッチ】を引き起こすことが大半です。
バンプタッチと底付きの違いです。
- バンプタッチ 衝撃・突き上げ感
- 底付き 衝撃・異音(ゴンゴン)
基本的に、底付きの場合は金属と金属が当たるので、異音の発生が伴いますが、バンプタッチの場合ゴムを挟むので異音は出にくいです。
バンプタッチについてはこちらの記事で解説しています。
車高調の伸びきり
車高調の伸びきりが原因で、衝撃が大きくなるケースもあります。
これは、車高調の底付きとは全く別の状態で、車高調が完全に伸びきってしまう事を意味します。
車高調の底付きのように、バンプラバーを使って回避する事は出来ません。そういう面からすると、底付き以上に伸びきりの発生ケースの方が多いです。
バネレートが固く、伸び側のストロークが充分に確保出来ていない場合に症状が出ます。
車がストロークした際に、バネが沈み再びバネが伸び上がる反動で車高調が伸びきってしまうのです。
当然、車高調が伸びきる状態も底付き同様に大きな衝撃になります。
車高調の伸びきりについては詳しくこちらで解説しています。
アッパーアームの干渉
最後はアッパーアームとフレームの干渉による衝撃です。
これはマルチリンクやダブルウィッシュボーン式サスペンションに該当する原因です。
車高を下げていくことで、アッパーアームとフレームの距離が近くなり、ストロークした際に干渉してしまう現象です。
これは鉄と鉄が干渉してしまうので、大きな衝撃になりがちです。
詳しくはこちらの記事で解説しています。
番外編(タイヤによる原因)
ちょっと最後に番外編というカタチでお話ししておきます。
車高調を組んだ人の多くは、ホイールのインチアップを行い、タイヤの扁平率を低くする方が多いです。
実際に僕自身もいつもそうです。
タイヤは第2のサスペンションです。
タイヤが薄くなると、段差からの衝撃が大きくなります。タイヤが薄くなる事で、タイヤのクッション性がなくなってしまう事が原因です。
中には、車高調に原因があるというより、タイヤが薄くなった事で衝撃が大きくなっているユーザーもいらっしゃるかもしれません。
頭の片隅に入れておきましょう。
まとめ
車高調を取り付けて、段差からの衝撃が大きくなる原因をおさらいすると…
- 車高調の底付き
- バンプタッチ
- 車高調の伸びきり
- アッパーアームの干渉
主にこの4つが挙げられます。
最もありがちな原因は【バンプタッチ】です。
ストロークの確保が出来ておらず、バンプラバーが当たってしまうバンプタッチを引き起こす車両は多く見かけます。
自分の車に何が起きているのか?これを把握しない事には対策のしようがないので、まずは原因の解明をしていきましょう。
それでは。
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