先日からオイルクーラーに使用しているフィッティングよりエンジンオイルが漏れてきてしまっています…。オイル漏れの原因と何か対策があれば教えて下さい。
先日、このような質問を頂きました。
そこでこの記事では、フィッティングからオイルが漏れてくる原因と対処方法について紹介してきます。
フィッティングからオイルが漏れてくる原因
フィッティングからオイルが漏れてしまうケースには以下の3つが原因になっています。
- フィッティング部分の緩み
- テーパー部分に傷が入っている
- ホースの劣化
フィッティングの構造は、アダプター側とフィッティング同士のテーパーが噛み合う(密着する)ことで、オイルが漏れずにオイルを通す仕組みになっています。そのため、フィッティングの締め込みが緩んでくると、そこに隙間が出来てオイルが漏れてしまう場合があります。
つまり、フィッティングの締め込みを再度確認して見て下さい。
ただ、フィッティングの緩みを放置した状態が長く続くと、フィッティン部分のテーパー箇所に傷が入ってしまい、(フィッティングが動くため)再度締め込んでも、オイルが漏れてしまう場合があります。
※下の画像、矢印部分。
そのため、フィッティングからオイルが漏れてしまう場合は、そのままフィッティングを増し締めするのではなく、一度フィッティングを外してみて、テーパー箇所の傷を確認してみて下さい。
フィッティング内部の写真をとっても、中の形状は伝わらないと思いますので、キノクニさんのホームページからフィッティングの内部構造のイラストを持ってきました。
オイル漏れの対処方法
ホースの劣化やフィッティングが緩んでいてオイルが漏れてしまっているケースであれば、フィッティングを再度締め直したり、ホースを新品にするだけでオイル漏れが止まります。
しかしながら、テーパー部分に傷が入ってしまっているケースに関しては、そのまま再度組み付けてもオイル漏れが止まることはありません。
そんな時に使えるオイル漏れを止めるアイテムとして、【コニカルシール】という商品があります。これは、シールワッシャーのようなもので、フィッティン部分のテーパーに合うよう、ワッシャーの形状がテーパー状になっています。
これをフィッティングとフィッティングアダプターの間に噛ませてやると、コニカルシールが潰されて小さな傷を埋めるような形でオイル漏れを止めることが可能です。
フィッティングアダプターのテーパー状になっている部分に、コニカルシールを乗せた状態でフィッティングを締め込んでやればOKです。
当然、フィッティングのサイズによってコニカルシールのサイズも異なりますので、ご自身が使用されているフィッティングサイズに合ったコニカルシールを購入する必要があります。
大概の場合は、これを使用すればオイル漏れは止まりますが、あまりにも傷が深い場合はコニカルシールを使用してもオイル漏れが止まらない場合も絶対に無いわけではありません。
その際は、残念ですがフィティングとフィッティングアダプターを新品に買い直してやる他ありません…。
まとめ
フィッティングからオイルが漏れてしまう原因は、フィッティングの連結部分が緩んでしまっているケースや、緩みを放置したことで、フィッティングの接続箇所が動いたり、回ったりしてしまうせいで、傷が入り、テーパー同士の密着度が下がってしまったことが原因になります。
※もちろん、ホースの劣化によってホースとの連結部分からの漏れもあり得ます。
フィッティングのテーパー部分に傷が入ってしまってオイルが漏れている場合は、コニカルシールというフィッティング専用の部品を中に入れてやることで、オイル漏れを対処することが可能です。
※コニカルシールにも、フィッティングの適合サイズがありますので、購入時はご自身が使用されているフィッティングサイズに合った商品を購入するようにして下さい。
あまりにも傷が深い場合は、コニカルシールを使用してもオイル漏れを止めることが出来ないケースも無きにしも非ず…。仮に一時的にオイル漏れが止まっても再度漏れてきてしまうとか…。そこは頭の片隅に入れておいておくと良いと思います。
それでは。
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