先日アウディのA4アバント(B8)に車高調を取り付けまして…
その際フロントのトー角が明らかにトーアウトを向いていましたので応急処置としてトー角調整を行いました。
この記事ではA4アバント(B8)のトー角調整のやり方について解説していきます。
今回調整したのはフロントのみですが、ついでなのでリアのやり方についても合わせて解説します。
トー角調整に必要な工具
- モンキーレンチ
- マジック(印を付ける用)
アウディのタイロッドエンドのロックナットが恐らく22ミリ、タイロッド側のサイズが15ミリ…
どちらも持っていないレンチサイズだったのでモンキーレンチを使いました。
トー調整をする際は狭い空間でロックナットとタイロッドを回すのでモンキーレンチを2つ使うやり方でもOKです。
フロントトー調整のやり方
まず始めにハンドルをどちらかに目一杯切ります。
- 右の調整・・・右に切る
- 左の調整・・・左に切る
タイロッドが車体の前側にあるので調整したい方にハンドルを切るとアクセス出来ます。
コチラがタイロッドですね。
タイロッドにアクセス出来たら次にマッキーで印をつけていきます。この印を基準にタイロッドを何周回したかを分かりやすくします。
印はタイロッド側(奥)とタイロッドエンド(手前)のそれぞれ同じ位置に付けましょう。
印をしたらタイロッドを固定しているロックナットを緩めます。
ロックナットを緩める際は運転席側と助手席側で回す方向が逆になるので注意しましょう!
- 運転席側・・・時計回りで緩む
- 助手席側・・・半時計回りで緩む
ロックナットを緩めたらあとは、タイロッド(印部分)をモンキーレンチ(15ミリ)で回転させてトー角を調整します。
リアのトー角調整やり方
次にリア側のトー角調整について解説します。
今回はリア側のトー角はそこまで大きくズレなかったのでアライメントに行くまで放置する決断に至ったため調整はしていません。
そのため画像が少ないですがご了承下さい…
コチラがアウディA4のトーコントロールアームです。
調整する際はサスペンションメンバー側(奥側)の固定ナットを緩めて作業します。
ナットは緩めばOK!外す必要はありません。
ナットを緩めたら今度は反対側のボルト頭側を回転させて調整します。
トーコントロールアームの固定ボルトが偏心ボルトになっているのでボルトを回すとアームの長さが変わる理論です。
この車…結構ボルトが奥まっているので調整しずらしいです…
見やすい画像を用意しました。これは全く別の車だしトーコントロールアームではありませんがこれが偏心ボルトです。
ボルトが通っている穴が長穴になっていて、ボルトを回転させる事によってアームの位置がズレ、アームの長さが変化しているのと同じ効果があり、トー角の調整が出来るのです。
リアは調整式のトーコン入れたほうが良いかも…
1度調整したらもう当分調整する事がない!という方であればそこまでの必要性はないかもしれませんが…
車高調整やキャンバー調整をよく行う方であれば調整式のトーコントロールアームを入れる事を強くお勧めします。
手前に見える青いアームが調整式のトーコン(BMW)
調整式のトーコントロールアームを入れれば、調整がかなり楽です。
※トーコントロールアームは指定部品になっていないので社外の調整式を入れていてもそのまま車検に通ります。
まとめ
フロント・リア共に国産車の調整方法と全く同じ要領でトー角調整が可能です。
しかし、リア側のトー角調整はスペースが狭いので少し面倒です。
これからトー角の調整をする方は参考にしてみて下さい。
それでは!
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