加工アクスルは折れると聞いたのですが、加工アクスルは折れやすいのですか?
先日、このような質問を頂きました。
そこでこの記事では、加工アクスルは折れやすいのか?また加工アクスルが折れる原因について解説していきます。結論からお伝えすると、折れるケースは強度ではなく使い方が悪いケースが多いです。
※ここで話している内容は、素人加工のアクスルは除く。
加工アクスルが折れる原因
加工アクスルが折れてしまう原因は、色々あると思いますが、一番多いのはリアサスペンションのストロークを制御し過ぎていることが原因で、アクスルに大きな負担が掛かっているケースです。
もちろん、どこぞの誰が加工したかもわからないようなアクスルの場合は、溶接が溶け込んでいなかったり、補強の入れ方が適切ではなくて折れるケースもあるとは思いますが…。
ここでお話ししているのは、有名メーカーさんが作成(加工)したアクスルが折れてしまう原因について紹介しています。
言い方を変えれば、有名なメーカーさんが作っているアクスルであっても、その人の使用方法によってはアクスルが折れてしまうようなケースも有り得るということです。
- J-LINE
- パルテック
- ちび鬼
- アヒル商会
- サティス などなど
バンプラバーを追加して、ストロークしないようにリアをセッティングしたり、バネレートを闇雲に上げてストローク制御したような使い方をすれば、強度を考えて作っているメーカーさんのアクスルとて折れる可能性は十分有り得ます。
アクスル加工時に、ストロークを制御してリジットのような使い方を想定しているショップさんはいないと思うので、当然と言えば当然の結果かと思います。
使い方を間違わなければまず折れない
ストロークを極端に制御して使用するようなケースを除けば、加工アクスルが折れるようなことはまず有りません。
- 常時バンプタッチ状態
- 極端なハイレート仕様
- タイヤハウス干渉によるストローク不良 など
逆を言えば、この上のような状況下で加工アクスルを使用すると、折れる可能性は十分あり得ます。
僕自身、これまで10台近い車に加工アクスルを組み込み(友人の車等含めて)、街乗りから高速道路での走行をしてきましたが、折れたり溶接面にクラックが入ったような経験はありません。
また、周りの友人等の中でも大概の人は加工アクスルを組み付けている人がほとんどでしたが、折れた話は一件だけです。この一件に関しては、明らかに素人が加工したようなアクスルで、作り手の問題だったと思います。
そのため、素人が作ったようなアクスルを購入しなければ、特に折れることを気にする必要はない。というのが個人的な意見です。
購入時は、なるべく加工アクスルの製作に慣れているショップさんから買うなり、中古品を選択することをお勧めします。
まとめ
加工アクスルは確かに折れる可能性もあります。これは紛れもない事実ですが、加工アクスルを商品として製作しているようなショップさんの物を使用する場合は、まず折れたりするようなことは有りません。
仮に折れるとそれば、ストロークを制御してアクスルの負担を大きくしてしまっているような使い方をしているケースが大半だと思います。
これに関しては、アクスルを加工しているショップさん側に落ち度はありませんので、自業自得です。
アヒル商会さんの加工アクスルには、取り扱い説明書が付属しておりストロークを止めて使用したり、極端なハイレートするプリングの使用はアクスルが折れる場合があるのでやめて下さい。みたいな注意書きがあります。(かなり昔に見たので、正確になんて書いてあったか一言一句記憶している訳ではないので、多少違う部分もあるかもしれません。)
それでは。
※この記事で話している内容は、有名なショップさん(アクスル加工に慣れている)等で製作しているアクスルに焦点を当てているので、素人加工のアクスルは知りません…。
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