現在モンキーを制作中なのですが、購入した純正のリアハブにスプロケットを固定するためのスタッドボルトが固定されていません。ここの固定方法は、スタッドボルトを打ち込み、ナットで固定した方が良いでしょうか?それとも、ボルトで直接固定してしまっても良いのでしょうか?
先日、このような質問を頂きました。
そこでこの記事では、モンキーのリアハブのスプロケットの固定部分はボルトかナットかどっちが良いのか?というテーマでお話ししていきます。
【モンキー】リアハブのスプロケット固定部分はボルトとナットどっち?
結論からお伝えすると、リアハブに固定するスプロケットの固定方法は、純正のハブボルトをねじ込みナットで固定しても良いし、ホームセンター等で販売されているステンレスボルトで固定しても構いません。
ちなみに先日、僕が一から作ったモンキーは、ステンレスのボルトにてスプロケットを直接固定しています。
ただし、スプロケットを固定する部分が、純正状態でスタッドボルトからのナットで固定されているのには、ちゃんと理由があります。ボルト仕様にしても構いませんが、理由は押さえておいた方が良いと思います。
次のその理由について簡単にお話しします。
スタッドボルト式になっている理由
ボルトで直接固定してしまっても問題ないとお伝えする形になっていますが、スプロケットの固定部分にハブボルトが立ててあるのには理由があります。
- ハブがアルミなので、ネジ山を保護する目的
- ボルトが緩むとボルトがアームに干渉する
まず初めに、モンキーのリアハブはアルミで出来ているため、スプロケット部分のネジ山を何度も締めたりすると、ネジ山がダメになってしまう可能性があります。
中古で購入したハブの中には、ネジ山がダメになっている商品も珍しくありません…。
そのため、ハブボルトをネジ山に噛ませた状態で、ナットにてスプロケットの脱着をすることによって、ハブ本体にあるネジ山を痛めない目的があり、あそこにはスタッドボルトが打ち込んであります。
また、万が一スプロケットを固定しているボルトが緩んでしまった際、ナットであればナットがどこかに飛んでいってしまうだけで済みますが、ボルトの場合はボルトに長さがあるので、完全に吹き飛ぶ前にスイングアーム等に干渉(挟まるというか巻き込まれるというか)する可能性があります。
そうなれば、ただボルトが緩んでしまっただけにも関わらず、他のパーツに被害が出てしまう恐れがあります。
そんな2つの理由があり、スプロケットの固定部分にはスタッドボルトが打ち込んであり、ナットで固定する方法になっています。(設計者に直接話を聞いた訳ではないのでもっと別の理由がある可能性も…。)
どちらを使っても問題はありませんが、これらの理由を聞いて不安に感じるのであれば、純正品のスタッドボルトを購入して固定することをお勧めします。それほど高い金額ではありませんからね…。
もし、スペーサーを使用してオフセットしされている場合でしたら、オフセット用のロングスタッドボルトも存在しますので、そちらを購入すれば問題なく取り付け可能です。
まとめ
モンキーのリアスプロケットを固定している部分のスタッドボルトは、外してしまいボルトで直接固定してしまっても問題はありません。
ただし、脱着回数が増えるとネジ山の破損が起こる可能性もありますので、そこは注意した方が良いと思います。もし、ネジ山が飛んでしまった場合は、タップでリタップしてもダメで、リコイルと呼ばれる工具を購入して直す必要があります。
また、ボルトが緩んでしまった際に、スイングアームを巻き込む恐れがあるのでそれも注意した方が良いと思います。
それを恐れて、トルクをかけ過ぎるとネジ山がダメになっちゃうんですけどね…。
それでは。
※モンキーの設計者から直接聞いた話では当然無いので、憶測に過ぎませんが見当違いな内容にななっていないと思います。ただ、最終的な判断はご自身で下してくださいね。
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