モンキーのキャブ調整をしているのですが、アイドリングが2000rpm付近から全く下がりません…。何が原因か分かりますか?
僕は神様ではないので、アイドリングが下がらない。という文面から正確に原因を突き止める力はありませんが、いくつかアイドリングが下がらなくなる原因をいくつか知っていていますので、この記事で紹介していきます。
必ず、この中に原因がある保証はありませんが、参考になれば幸いです。
【モンキー】アイドリングが下がらない(落ちない)3つの原因
モンキーのアイドリングが下がらない時に考えられる原因は以下の3つが挙げられます。
- 2次エアを吸っている
- スローのセッティングが極端に狂っている
- スロットルワイヤーが張っている
2次エアを吸っている
最もありがちな原因として挙げられるのは、2次エアを吸ってしまっているためです。
※2次エアとは、キャブの開口部(フィルターやファンネル)以外の場所から空気がエンジンに入り込む現象です。
- キャブレターとマニホールドの連結箇所
- マニホールドとシリンダーヘッドの連結箇所
- インシュレーターの劣化(亀裂部分等)
インシュレーターのゴムが古くなっていくると、亀裂が入りそこからエアを吸い込んでしまうようなケースもあります。
この3箇所が2次エアを吸ってしまうポイントになります。2次エアを吸っているか否かの判断方法は至って簡単で、この3箇所の接続部分に、パーツクリーナーを掛けて見て下さい。
エンジン始動中に、連結箇所にパーツクリーナーを吹き替えると、2次エアを吸っていた場合エンジンのアイドリング回転数がギクシャクします。(回転がさらに上がったり不安定になる。)
パーツクリーナーを掛ける際には、キャブの吸気口には掛からないように…。2次エアの特定が出来ないです。
もし、パーツクリーナーを掛けてもアイドリングに変化が起きない場合は、2次エア以外の原因だということが分かります。
スローのセッティングが極端にズレている
多少スロージェットやパイロットスクリューの調整がズレている程度では、アイドリングが下がらないような症状は出にくいかと思いますが、極端にズレてしまっていると、アイドリングの回転数が下がらないような状態にも陥ります。
スロージェットは、主にアイドリング時のガソリン量を担当しているものになるので、もし回転が下がらない場合は、1つ疑いの目を向けてみることをお勧めします。
昨日まで問題なかった…。急にアイドリングが高くなっちゃった…。
そのようなケースであれば、ここは無関係かと思います。ここに関しては、キャブレターを新しく取り付けしたような場合にアイドリングが下がらない症状が出た時の確認ポイントです。
スロットルワイヤーが張っている
次にありがちな原因として挙げられるのは、スロットルワイヤーが張っている状態になっており、キャブレターのスロットルバルブが完全に閉じ切っていない状態になっているケースです。
ワイヤー部分の調整ミスであったり(ワイヤーの長さや取り回しなど)、スロットルワイヤーの劣化によりそのような不具合が出てしまっているケースもあります。
キャブレターのフィルターを外した状態で、スロットルバルブがちゃんと下まで下がり切っているかどうか確認して、下がりきっていない場合は、これが原因です。
スロットルを開けていないのに、常にスロットルが少し空いた状態になってしまっているため、アイドリングが下がらない状態が出来ているという結論です。
もしバルブが完全に下まで下がっていないような場合は、スロットル部分の調整ネジで簡単に調整が可能です。
まとめ
モンキーのアイドリングが高い、回転が下がらないと言う場面で最も可能性が高い原因は、本文中でも紹介したこの3つになります。
- 2次エアを吸っている
- スローのセッティングが極端に狂っている
- スロットルワイヤーが張っている
特に、2次エアやスロットルワイヤーが張ってしまっているケースが多いかと思います。ただ、場合によってはここ以外に原因がある場合もあるので、1つの参考程度になれば幸いです。
無いとは思いますが、チョークが引いてある状態になっていないかも1つの確認ポイントです。ここではあえて紹介してきませんでしたが、これも1つありがちな原因の1つです。
最後にちょっとだけオマケですが、PC20のようにキャブとマニホールドを直接ボルトで固定するタイプの場合、あまりも強いトルクでキャブを固定すると、キャブが歪んでスロットルバルブが引っかかってしまう事例があるようです。(実体験ではなく、聞いた話なのでオマケです。)
それでは。
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