モンキーに軽量フライホイール(アウターローター)を取り付けたら、アイドリングが不安定になってしまいました…。原因は何でしょうか?
先日このような質問を頂きました。
そこでこの記事では、軽量フライホイールを導入するとなぜアイドリングが不安定になるのか?なぜ、アイドリングを高めに設定する必要があるのか?というテーマでお話ししていきます。
軽量フライホイールを導入するアイドリング不調になる原因
モンキーに軽量フライホイール(アウターローター)を導入すると、フライホイールの遠心力が弱まるため、低回転時のエンジン回転数を維持しにくくなります。
※燃焼室のバラ付きを抑えられなくなる。
そんな理由から、軽量フライホイールを導入したのにも関わらず、アイドリング数をそのままの設定にしておいてしまうと、アイドリングが不安定になったり、エンジンがストール(エンスト)してしまう場合があります。
そのため、モンキーに軽量フライホイール(アウターローター)を導入するような場合は、アイドリング時の回転数を上げておいてやる必要があります。
これはバイクに限らず、車にも同じようなことが言えます。
どのぐらいアイドリング数を上げれば良い?
モンキーに軽量フライホイールを導入した場合のアイドリング数は、フライホイール(アウターローター)の重量によっても変わりますが、2000rpm前後の範囲で設定されるケースが多いです。
400g〜600g程度の重量で上の2000rpm程度の設定値になります。(あくまでも1つの目安。)
先日製作したモンキーにも軽量フライホイール(アウターローター)を導入していますが、アイドリングの回転数は2000回程度かと思われます。(タコメーターが必要なほど、高回転が回ってしまうようなエンジンでも無いので、タコメーターを付けていませんので感覚値に過ぎませんが…。)
- 88cc
- フライホイール 420g
- 二次側クラッチ
ちなみに、モンキー(50cc)の純正アイドリング数値は1500rpm程度です。ポイント点火(6Vエンジン)とCDI点火(12Vエンジン)の車両でアイドリング推奨値が異なっていた気がします。
もう少し低めに設定してあっても、アイドリングは落ち着くと思います。
年式によっても推奨数値は異なりますので、あくまでも1つの目安です。車に比べると、バイクの方がアイドリング時の回転数は高めになりますね。
まとめ
軽量フライホイールを導入したり、フライホイールを削って軽量化するような場合は、アイドリング数値を少し上げてやらないと、フライホイールが軽くなったことで、アイドリングが不安定になったりエンストしてしまうような場合があります。
フライホイールがどのぐらい軽くなったかによっても設定値は異なりますが、1つの目安として2000rpm程度のアイドリング回転数になる場合が多いです。
あくまでも1つの目安ですので、アイドリングの回転数値はアイドリングが最も安定するところに調整してやる必要があります。
それでは。
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