ブレーキフルードを交換しようと思っているんだけど、今入っているブレーキフルードのDOT3なのかDOT4なのかが分からないだけど、仮に混ざっても大丈夫?
こんな疑問を持たれる方もいらっしゃると思います。
そこでこの記事では、ブレーキフルードは混ぜても良いのか?というテーマでお話ししていきます。
結論、一般的な車に使用されているDOT3とDOT4のブレーキフルードが混ざっても問題ありません。これだけが知りたかった人はこの先を読み続ける理由もないかと思います。
ブレーキフルードは混ぜても良い?
ブレーキフルードには、DOT数が異なるもの同士が混ざってしまったとしても、特に問題はありません。
- DOT3
- DOT4
▪️DOT3
▪️DOT4
ブレーキマスターのタンクキャップ上に、下のような記載があるので、そこに記載があるフルードを入れておけば大丈夫です。仮に下の画像のように【DOT3】と記載されている車に【DOT4】のブレーキフルードを入れても大丈夫です。
過去にブレーキフルードを交換してくれた車屋さんによっては、DOT4のブレーキフルードが入っている可能性も十分あり得る話です。
一般車の場合に使用されているブレーキフルードの規格は【DOT3】か【DOT4】になります。各社純正ブレーキフルードのDOT数は以下の通りです。
- トヨタ純正 DOT3
- 日産純正 DOT3
- ホンダ純正 DOT4
ちなみにこの2つのフルードの違いは、沸点が異なります。
- DOT3 ウェット沸点 140度以上
- DOT4 ウェット沸点 155度以上
ただ、タンクのキャップにDOT4と記載があっても、現状DOT3のブレーキフルードが入っている可能性もありますので、ここに記載通りのDOT4を入れると混ぜてないつもりでも、実は混ざっていることもあります。その逆も然り。
この時、若干性能が落ち【DOT3】に寄る形にはなるものの、街乗りではDOT3の性能でも全く問題ありませんので、あまり気にする必要はありません。
ブレーキフルードを交換する場合は、基本的には古いブレーキフルード(現状入っているフルード)はほとんど押し出されますが、多少なりとも混ざりは生じます。
※ほとんど綺麗に押し出せてきますが、100%ではありませんね。
グリコールとシリコンは混ぜてはだめ
一般的に市販されているブレーキフルードはほとんど、グリコール系のブレーキフルードですが、ブレーキフルードにはシリコン系のものが存在します。
- グリコール系
- シリコン系
この2種類のブレーキフルードの場合は、少し例外で混ぜてしまうと分離してしまうため、混ぜて使用することは出来ません。
ただ、競技車両などではない限りは、【グリコール系】のブレーキフルードが使用されているので、あまり気にする必要はありません。まず、一般的な車にシリコン系のブレーキフルードが使用されることはありませんから…。
ちなみに、古いハーレーではDOT5【シリコン系】のブレーキフルードが使用されています。
▪️シリコン系
まとめ
ブレーキフルードを交換したり、補充したりする際に今入っているブレーキフルードとは異なる規格のフルードを入れて、混ざってしまっても問題ありません。
基本的にはDOT3かDOT4のブレーキフルードが入っており、タンクのキャップに記載されているフルードが入っているとは限らないので、確認のしようもありません。
そのため、DOT3かDOT4のブレーキフルードを入れておけばOKです。
- DOT3
- DOT4
シリコン系のブレーキフルードが入っている車に遭遇することは、一般の方なら一生のうちに一度も無いぐらい可能性が低いことだと思いますが(僕は多分遭遇することは無い。)、【シリコン系】と【グリコール系】のフルードは混ぜてしまうと、分離してしまうので混ぜてはいけません。
それでは。
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