ジャッキアップをする際には、パーキングブレーキ(サイドブレーキ)を解除しておいた方が良いと聞いたのですが、いまいち理由が分かりません。
先日、このような疑問を持たれる方に遭遇…。
そこでこの記事では、車をジャッキアップする際に、パーキングブレーキを解除した方が良い場面とそうでないケースの違いについてお話ししていきます。
必ずしも、ジャッキアップ時にパーキングブレーキを解除する必要があるわけではありません。
ジャッキアップ時にパーキングブレーキを解除する理由
車をジャッキアップする際に、パーキングブレーキ(サイドブレーキ)を解除する理由は、ジャッキアップする際に、ジャッキの動きに合わせて車が転がれるようにするためです。
本来であれば、ジャッキがアームの位置に合わせて転がっていくのですが、ジャッキアップする地面が凸凹している時なんかは、ジャッキが上手く転がらない場合があります。
アスファルトなんかがそれに当たります。(地面が砂の場合も上手く転がりません。)
理由は全く同じなので、説明は割愛しますがリアを上げる際に【Pレンジ】から【ニュートラル(N)】に入れておくのも全く同じです。
フロアジャッキを使用する場合、ジャッキに油圧を掛けてアームの位置を上げていくと、ジャッキのアームは半円を描きながら可動するため、アームの先端(車を支える場所)は手前に移動します。
この時、【車】か【ジャッキ】のどちらかがジャッキの可動に合わせて移動してやらないと、車を支えている部分がジャッキアップポイントからズレることになり、ジャッキを掛けている場所によっては、車が落ちてしまう恐れがあります。
そのため、ジャッキの動きに合わせて、車が前進していけるようにパーキングブレーキを解除しておきます。
パーキングブレーキを解除しなくても良い場面
先ほどもお伝えしましたが、ジャッキのアームの動きに合わせて【車】か【ジャッキ】のどちらか片方が転がって移動出来れば良いので、ジャッキアップに伴い、ジャッキが転がり前進していける場合は、パーキングブレーキを解除しなくても大丈夫です。
ジャッキにタイヤが付いている理由は、持ち運びの際に転がせるためではありません。(大きいジャッキはその役目も果たすけども…。)ジャッキアップ中に、ジャッキが移動出来るために付いています。
そのため、ジャッキアップに合わせて正常にタイヤが周り、ジャッキが前進していけるようなケースでは、パーキングブレーキを解除しておかなくても大丈夫です。
コンクリートの駐車場でジャッキアップする場合は、地面がツルツルしているので、問題なくジャッキは前進していきますのでパーキングブレーキの解除は不要です。
まとめ
車を少しジャッキアップしてみて、ジャッキのタイヤが転がらず、ジャッキが前進していけない場合には、車側を転がす必要があるので、パーキングブレーキを解除してジャッキアップしてやらないとジャッキから車が落ちてしまう場合があります。
ジャッキアップに伴い、ジャッキ側のタイヤが転がり、ジャッキが前進していける場合は、車のパーキングブレーキ(サイドブレーキ)は掛けたままで大丈夫です。
- ジャッキが前進していける パーキングブレーキは掛けたまま
- ジャッキが前進してけない パーキングブレーキを解除する
パーキングブレーキを解除してジャッキアップする場合は、車が後退しないうよう輪止めを使い注意を払う必要があります。
また、ジャッキアップ後リジットラックに乗せたら、再度パーキングブレーキを掛け直すことも忘れずに…。
それでは。
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