車をジャッキアップする際に、ロアアームにジャッキやウマを掛けても問題ありませんか?
先日、このような質問を頂きました。
そこでこの記事では、ロアアームにジャッキやウマを掛けても良いのか?というテーマでお話ししていきます。
ロアアームにジャッキやウマを掛けても良い?
結論からお伝えすると、ロアアームにジャッキやウマを掛けても問題ないケースも多いですが、基本的にはロアアームにジャッキやウマを掛ける人は少数派です。
僕自身これまで数え切れないほどの回数、そして台数の車種をジャッキアップしてきましたが、ロアアームにジャッキやウマを掛けたことはありません。もっと他にジャッキを掛ける場所があるでしょ…。
※足回りを組んだりバラしたりする作業の中で、ロアアームにジャッキを掛けてサスペンションの位置をコントロールすることはありますが。車を持ち上げるようなことはしませんね…。
なるべくであれば、ジャッキやウマを掛ける場所を選ぶ際には、可動するサスペンション周りは避けるべきです。
アクスル(フォーシング)と違って、ロアアームは可動すると角度がついてしまうので、不安定になる要素があります。(アクスルはジャッキを掛けていい車とダメな車にハッキリ分かれます。)
中には、ロアアーム部分がジャッキアップポイントに指定される車もあるみたいですが(僕は見た事ないですけど)、そうではない限りは、あえてロアアームにジャッキやウマを掛けなければならないことはありません。
ジャッキを掛ける場所を選択する上では、ジャッキを掛けようとする部品がフレームに直接固定されている部品でありかつ、固定のボルトがある真下に掛けるか、その付近にジャッキやウマを掛けるのが一番無難です。
どうしてもジャッキやウマを掛けるのであれば
それでもどうしてもロアアームにジャッキやウマを掛けたいのであれば、以下の2点だけ注意が必要です。
- ロアアームがアルミなら絶対NG
- ロアアームの付け根側に掛ける
車種によっては、ロアアームの材質がアルミで出来ている場合があります。言うまでもありませんが、アルミ製のロアアームにジャッキを掛けたりウマを掛ければロアアームが変形したり、折れたりしてしまいます。
また、鉄のロアアームの場合、ロアアームの中心部分は避けてなるべく付け根側(サスペンションメンバー側)にジャッキやウマを掛けるようにして下さい。
ただ、ロアアームの付け根側でジャッキアップするのであれば、もう少しジャッキの位置を内側にずらして、ロアアームを固定しているサスペンションメンバーの下側にジャッキを掛けた方が安定するので良いと思います…。
まとめ
ロアアームにジャッキを掛けたりウマを掛けたりしても、ロアアームが曲がったりするようなことは稀かと思いますが、車種によってはそのようなことが起こっても不思議ではありません。
どうしてロアアームにジャッキやウマを掛けたいのかがイマイチわかりませんが、フレームやフレームの直接固定されている部品にジャッキやウマを掛けることを強くお勧めします。
それでもどうしても、ロアアームに掛けたいと言うのであれば、サスペンションメンバーよりにジャッキやウマを掛けることをお勧めします。
最終判断はご自身ですれば良いと思いますが…。僕ならやらない。
それでは。
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