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OEMとは?車のOEMはなぜ存在する?メリットは何?

 

車のOEMってなんで存在しているの?何のメリットがあるの?

 

こんな疑問を持たれる方も少なくありません。

 

そこでこの記事では、車のOEMはなぜ存在するのか?OEMを販売するとどんなメリットがあるのか?この点から解説していきます。

 

 

目次

OEMとは?なぜ存在する?

 

OEMとは製造メーカーが、他の会社の製品を製造して上げる仕組みです。

 

車のOEMの例を挙げると、スズキの車を製造する工場でマツダの車も一緒に製造していることになります。基本的には、全く同じものを作っているだけですが、簡単に変更が出来るデザイン部分だけを微妙に変更して作られる車がOEM車になります。

 

グリルやバンパーなど、外観部分が多少異なるぐらいです。

 

▪️ワゴンR(スズキ)

ワゴンR 価格・グレード|スズキ

※画像出展:スズキホームページより

 

▪️フレア(マツダ)

MAZDA FLAIR|マツダ

※画像出展:マツダホームページより

 

車以外のOEM商品の場合は、【パッケージ】と【商品名】だけを変えて販売する形になります。

 

OEMを販売するメリット

MAZDA CAROL|エクステリア|マツダ

※画像出展:マツダホームページより

 

OEMを販売するメリットは、OEMを提供する側にもOEM車を販売する側にもそれぞれメリットが存在します。

 

▪️OEMを提供する側

  • 生産台数が増えるため原価が安くなる

 

▪️OEMを販売する側

  • 初期費用を抑えて商品を増やせる
  • 自社開発するより利益が効率よく取れる

 

車にOEMが存在する理由は、OEMを提供する側からすると、その1台の車の販売台数(製造)を増やすためです。OEMの販売権利をもらって、OEM車を販売する側からすると、初期費用を抑えつつ販売できるラインナップを増やすためです。

 

例を1つ挙げると、【スズキ】と【マツダ】は、軽自動車の販売は全てOEMの仕組みで作られています。マツダは、自社で軽自動車の製造は行なっておりません。マツダに存在する軽自動車は全てスズキのOEM車になります。ここでは特に触れませんが、日産にもスズキはOEMを提供しています。

 

※少し余談ですが、スズキの軽自動車はほとんどOEMとして、マツダでも販売していますが、(ワゴンRやラパン、アルト、ハスラーなどなど)ジムニーだけはスズキの看板車なので、マツダには提供していませんね。ジムニーが欲しければウチ(スズキ)に買いに来いよ。と。そんな理由でジムニーだけはOEMとしての提供を行なっていません。

 

つまり、スズキは自社の車をマツダでも売ってもらうことで、製造台数を稼ぎ、逆にマツダは軽自動車を販売するために、スズキからOEM車を提供してもらって、販売出来るラインナップを増やしています。

 

もし、マツダがスズキからのOEMを提供してもらわなかった場合、マツダでは軽自動車を販売することが出来ません。(現状は。)そうなれば、軽自動車を購入したいユーザーを全て逃すことに…。

 

▪️マツダが軽自動車を自社開発するケース

  • 軽自動車開発費用 1億円
  • 販売売上     1億2千万円

 

▪️OEM車を販売するケース

  • スズキ側に払う権利料 3000千万円
  • 販売売上       9000千万円

 

※数字は適当ですが、イメージはこんな感じです。

 

このように、双方にそれぞれのメリットがあるため、成り立つ仕組みです。これは、車に限らずさまざまなビジネス上にありふれている仕組みになっています。

 

販売台数(製造する車の台数)を増やせば増やしただけ、車1台を作り上げる価格を抑えることが出来ます。つまり、利益が大きくなります。

 

車を1台作り上げようとした場合、【設計費用(デザイン・機能面共に)】【製造ラインの確保(設備投資)】と材料費や人件費以前にさまざまな費用が掛かります。実際に車を作り上げる前に掛かる費用面が主ですね。

 

OEM車を購入するメリットとデメリット

OEM車を購入するユーザー側にもメリットとデメリットが存在します。

 

▪️メリット

  • 本家より安く車が買える
  • 納車時期が早まる

 

世間一般的に、OEM車より本家の車の方が人気があるため、新車購入時からOEM車の方が安く購入出来ます。また、OEM車の方が人気がないため、新車を購入した際に、早く車が手元に来るケースも多いです。

 

▪️デメリット

  • 売り値が本家よりも安値になる

 

デメリットとしては、人気がない分車を売る際に本家よりも買取相場が安くなってしまう点があります。ただ、言ってしまえば、あくまでも好き嫌いの問題で本家に比べて人気がないだけで、中身は同じ車。

 

そのため、性能も変わらないし、見た目が多少異なる程度なので、車に興味がない人や廃車にまでその車に乗るような人からすれば、全くもって関係のない話です。

 

まとめ

MAZDA FLAIR CROSSOVER|グレード・価格|マツダ

※画像出展:マツダホームページより

 

車に限らずですが、OEMという仕組みは販売の権利を提供する側にも販売の権利を受け取る側にもメリットがある仕組みです。

 

▪️OEMを提供する側のメリット

  • 車の販売台数を増やし、1台あたりの経費を抑える

 

▪️OEMを販売する側のメリット

  • 初期費用を抑えて販売出来るラインナップを増やせる

 

両者ともに、会社の売上をより効率的に上げる仕組みがOEMが成り立つ理由です。これは車以外のビジネスでも幅広く取り入れられており、多くの商品にOEMが存在します。

 

ここでは車についてお話ししましたが、理由は全て同じです。

 

それでは。

 

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