バッテリーの交換をしてから、アイドリングが不安定になっちゃった…。何か交換方法を間違えたのかな?
バッテリー交換後にこのような悩みを持たれる方は珍しくありません。
そこでこの記事では、バッテリー交換後にアイドリングが不安定になる理由と対処方法についてお話ししていきます。
バッテリー交換後にアイドリングが不安定になる理由
バッテリー交換後に車のアイドリングが不安定になる理由は、バッテリーを外した際に【ECU】がリセットされてしまうことが原因です。
※ECUとは、エンジン周りを制御しているコンピューターを意味します。
ECUがリセットされてしまうと、これまで学習していたデーターが初期化されてしまうため、燃調が合わなくなるのが大きな理由です。
バッテリーが外れたり、バッテリーが上がってしまうとECUに電気が供給されなくなってしまうので、ECUがリセットされてしまいます。
同じエンジンで同じ部品を使用していても、エンジン内部の汚れやスロットルボディの汚れ、その人の乗り方。などなど様々な要因から、ECUはその車に最適なセッティングを行なっています。
スロットルボディが汚れてくると、新品時の綺麗な状態よりも吸入する空気の量が減ってしまいます。そうするとアイドリングが低下します。これを補うために、ECUは徐々にアイドリング時の吸入する空気量を増やしてアイドリングの回転数をコントロールしているのです。
これがリセットされてしまうことで、空気量が足りなくなり、アイドリングが不安定になる場合があります。
対処方法
バッテリー交換をしたあと、アイドリングが不安定になった場合はどうすれば良いの?
エンジンを始動させると、再びECUは【再学習】をスタートするため、時間が経てばアイドリングは元通りになります。しばらくアイドリングを続けていれば、ほとんどのケースでアイドリングの不調は改善するので、あまり気にしなくても大丈夫です。
以前に乗っていたISのバッテリー交換をした際に、一度だけアイドリングが不安定になった経験がありますが、20分程度のアイドリング状態で放置していたら、アイドリングの不調は改善しておりました。
ただし、あまりにもスロットルバルブの汚れが酷すぎると、時間が経ってもアイドリング不調が改善しない場合があります。これは、アイドリングの制御可能範囲を超えていると車が認識してしまうため、アイドリングの制御(コントロール)をしてくれないためです。
その際には、エアクリーナーを取り外して、スロットルバルブを洗浄してやる必要があります。
エアクリーナーさえ脱着出来れば、比較的スロットルバルブの洗浄は簡単に行えます。
エンジンコンディショナーとウエスを使用し、内部を綺麗に噴き上げるだけです。
今後、バッテリー交換をする際に、このような事態にならないようにしたい場合は、バックアップを取りながらバッテリーの交換をすることをお勧めします。
バックアップを取ることで、ECUのリセットを防ぐことが出来るので、アイドリングが不安定になるようなことは起こりません。
バッテリー交換時のバックアップを取る方法は至って簡単です。こちらの記事で詳しく紹介しているので、気になる方はこちらの記事をご覧下さい。
まとめ
バッテリー交換後にアイドリングが不安定になる理由は、これまで学習していたECUがリセットされてしまうためです。バッテリーが外れて、電気が供給されれない状態になると、ECUはリセットされてしまいます。
しかしながら、再びバッテリーが接続され、エンジンを始動させておけば、再びECUが再学習を始めるので、20〜30分程度でアイドリングの不調は改善するので問題ありません。
場合によっては、アイドリング不調が改善しない場合があります。その際には、スロットルバルブの汚れが原因になっている恐れがありますので、スロットルバルブを洗浄すると直ります。
今後バッテリーを交換する機会があれば、バックアップを取りながら交換作業をすることをお勧めします。
車の年式が新しくなるにつれて、バッテリー交換時のバックアップが大事になるケースが多いので、なるべくであればバッテリーを交換する際にはバックアップをする癖を付けておくと安心です。
それでは。
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