車のバッテリーを交換しようと思っているんだけど、家の車は充電制御車らしくて専用バッテリーを購入しないとだめみたいなんだけど、【充電制御車】って何?専用バッテリーじゃないとダメなの?
あまり聞き慣れない言葉ですので、こんな疑問を持たれる方も少なくありません。
そこでこの記事では、充電制御車とは何か?専用バッテリー(充電制御車対応)を使わないとどうなるのか?という2つのテーマでお話ししていきます。
※専門用語は省いて、なるべく簡潔にお伝えしていきます。
充電制御車とは?
充電制御車とは、バッテリーの充電をさせたり充電を一時的に止めたりを繰り替えす機能を備えた車になります。つまり、オルタネーターの動きにONとOFFがあるということになります。
- オルタネーターが発電しているタイミング(ON)
- オルタネーターが発電していないタイミング(OFF)
充電制御車ではない車の場合、エンジンを掛けている間はずっとオルタネーターが発電をしている状態です。
これに比べて、充電制御車の場合は、バッテリーの充電状況が充分な時には、一時的にオルタネーターの働き(発電)を止めてやることで、エンジンの負担を軽減させて燃費向上を図る目的があります。
オルタネーターは、エンジンのクランクシャフトの回転を利用して回されているため、当然エンジン始動時には常に回転している状態ですが、発電するのをやめさせれば(オルタネーターが空回りしている状態)、その分クランクシャフトの回転に加わる負担が減ります。
最近の車のほとんどは、充電制御車になっています。年式で言うと、2010年ぐらいからこの充電制御車が出始めていますので、2010年以降の車の場合は、充電制御車である可能性があります。
充電制御車用バッテリーを使わないとどうなる?
充電制御車に専用バッテリーではなく、普通のバッテリーを使うとどうなるの?
充電制御車用のバッテリーを使わないと、バッテリーがすぐにダメになってしまいます。(バッテリーが上がっちゃう。)
充電制御車用のバッテリーは、従来のバッテリーに比べて、短い時間で充電を行う必要があるため、以下のような特徴があるバッテリーになっています。
- 高速充電
- 充電と放電の繰り返しに強い
充電制御車用のバッテリーは、オルタネーターが常に発電する訳ではないため、短時間にバッテリーの充電を済ませる必要があります。従来のバッテリーよりも1.5倍〜2倍ほどの高速充電性能を持ち合わせています。
高速充電はもちろんなのですが、充電と放電の繰り返しに耐える必要があるため、その点にも耐えられるバッテリーになっています。
スマホや充電式の機器を頻繁に充電したりすると、バッテリーの寿命が縮まるのと同じです。従来のバッテリーを使用してしまうと、それと同じことが起こります。
▪️充電制御車対応バッテリー
充電制御車用のバッテリーかどうかを確認する際には、商品名欄や説明欄にある【充電制御車用】【充電制御車対応】【低燃費エンジン車専用】の文字が目印です。
オルタネーターの発電を一時的にストップすることで、エンジンの負担は軽減されますが、その反面、バッテリーへの負担が大きくなっているので、それに耐えられるような作りになっているのです。
少し話が脱線しますが、普通の車(充電制御車では無い車)に充電制御車用のバッテリーを使用する場合は、強みになる場合があります。あまり遠出することなく、近場をちょこちょこ走り回る車なんかがそれに該当します。
まとめ
充電制御車というのは、バッテリーの充電が充分された際に、オルタネーターの働きをストップし、バッテリーに蓄えた電力だけを使用して走行時に必要になる電力を補う車を意味します。
オルタネーターが発電したりしなかったりする機能をつけてやることで、エンジンの負担を減らして燃費の向上を図るのが目的です。
エンジンの負担が減る反面、バッテリーに対する負担が大きくなるため、専用のバッテリーが存在しています。専用バッテリーは、短い時間でバッテリーの充電を済ませられるよう、高速充電が可能になっていることに加えて、充電と放電を頻繁に繰り返し使用しても、寿命を減らすことなく使用出来るバッテリーになっています。
従来のバッテリーを使用してしまうと、バッテリーの寿命が著しく低下してしまい、せっかくバッテリーを交換してもまたすぐにダメになってしまうので注意が必要です。
それでは。
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