車の触媒が高く売れるって聞いたんだけど、何で高い金額で売れるの?そもそも触媒ってどうやって売れば良い?
こんな疑問を耳にすることも珍しくありません。
そこでこの記事では、なぜ自動車に使用されている触媒は高い金額で取引されているのか?また、触媒はどうやって売れば良いのか?この2点について簡単に紹介していきます。
車の触媒が高い金額で売れる理由
車の触媒が高い金額で売れる理由は、触媒の中に使われている【パラジウム】と呼ばれる貴金属が高騰していることが理由です。
もともパラジウムは高価な物質(数が少ない)であり、数年前までは、1g【2000円】程度の単価で取引されていました。この時点でも、かなり高価な物質であることは間違いありませんが、近年(2022年)では、1g【8000円】程度まで値が上がっています。
ちなみにですが、1g8000円という金額は、【金(ゴールド)】を上回る金額になります…。
この高価なパラジウムが使用されていることが触媒が高い金額で取引される理由であり、触媒を買い取る業者は触媒の中にある【パラジウム】を取り出すことが目的です。触媒そのものに価値があるわけではなく、中身に価値がある。というのが最も分かりやすい説明になると思います。
触媒がどのぐらいの金額で売れるのか?また高い金額で売れる車種についてはこちらの記事で紹介しています。
パラジウムが高騰してる理由
パラジウムが高騰している理由は1つではありませんが、1番大きな理由として挙げられているのが、フォルクスワーゲンを筆頭に【非排ガス不正処理】が発覚したことにより、ディーゼル車が低迷しているため、ガソリン車とハイブリッド車の需要が高まっていることが理由です。
ガソリン車とディーゼル車では触媒の形状(中の構造)が異なるため、中に使用する材料にも違いがあります。
- ガソリン車 パラジウム
- ディーゼル車 プラチナ
※他の物質も使っているので、パラジウムだけ、プラチナだけが入っているというわけではないです。
つまりプラチナを使用する触媒を使うディーゼル車よりも、パラジウムを使用する触媒を使うガソリン車(ハイブリッド車)が増えたことによって、パラジウムの需要が増し、価格が高騰しているというのが1つの理由です。
パラジウムは車の触媒だけに使用する物質ではありませんが、今後ガソリン車の製造がなくなり、電気自動車にシフトした場合は、パラジウムの価格もガクッと下がると思います。
▪️パラジウムの使用用途
- 自動車の触媒 77%
- 銀歯 12%
- ジュエリー 11%
※トムソン・ロイターGFMS社 調べ
触媒はどうやって売れば良いの?
触媒はどうやって売れば良いの?
触媒を売る際には、自動車から触媒を取り外し、【ヤフーオークション】に出品しておけば、パラジウムを求める業者がそれを購入してくれます。
先日、廃車にする軽自動車の触媒もヤフーオークションで販売しましたが、相場価格を調べて即決価格で出品したところ、出品から5分程度で落札されるスピード感。
ヤフーオークションには色々な業者さんが参入しているため、車の部品は色々なジャンルで売れやすいです。
各業者間で触媒の取り合いをしているので、ヤフーオークションに出品するのが最も効率的で、かつ高値で売ることが可能になると思います。金属回収業者に直接売りに行く方法もありますが、それだと安値を付けられてしまう可能性もなきにしもあらず。
そんなこんなでオークションに出品するのが最も理に適った販売方法かと思います。
まとめ
車に使用されている触媒が高い金額で取引される理由は、中に使用しているパラジウムと呼ばれる貴金属に価値があるためです。
触媒そのものに価値がある訳では無く、中に使用されるパラジウムが欲しいのです。車種によって、パラジウムが使われている量も異なるため、触媒が高い金額で取引される車種とそこまで高い金額が付かない車種とで分かれます。
大体の目安ですが、軽自動車で2万円前後。高い車になると、20万円を超える車種まであるぐらいです…。
※その時に1gレートによって、買取金額もバラ付きます。
それでは。
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