モンキーのエンジンを88ccにボアアップしようと思っているのですが、一緒に強化クラッチを入れないと、クラッチは滑っちゃますか?
先日このような質問を頂きました。
そこでこの記事では、88ccにボアアップしたモンキーはノーマルクラッチでは滑っちゃうのか?強化クラッチは必須なのか?というテーマでお話していきます。
【モンキー】88ccにしたら強化クラッチは必須?
結論ですが、モンキーのエンジンを88ccにボアアップした場合、ノーマルクラッチでも滑らず走行出来る場合もあるし、クラッチが滑ってまともに走行出来無い場合もあります。
以下2つの要因がそれを分ます。
- ノーマルクラッチの状態
- その人の乗り方
そもそもノーマルクラッチのディスク残量がどのぐらいあるかによって、ノーマルクラッチでまともに走れるか否かは変わります。
また、その人の乗り方によってもノーマルクラッチがどこまで耐えられるか変わってきます。
- 半クラを多用する
- 高回転を多用する
乱暴な乗り方をしなければ、ノーマルクラッチのディスク残量が充分にあることが条件ではありますが、88cc程度の排気量であれば、ノーマルクラッチで充分走行は可能です。
正常なクラッチなら問題なく走れるが…
僕自身、現在のモンキーはエンジンを組み上げた当初、純正クラッチでの走行を20キロ程度行いましたが、クラッチが滑ることなく走行可能でした。
また、高校時代に友人が乗っていたダックスに搭載していた88ccのモンキーエンジンもノーマルクラッチで1年間ほど走行していましたが、クラッチの滑りはありませんでした。
しかしながら、純正エンジンに比べてクラッチディクスの耐久性が落ちることは紛れもない事実です。
つまり、ボアアップキットの組み付け直後はノーマルクラッチのまま、問題なく走行出来てもすぐにクラッチが摩耗してしまい、クラッチが滑り出す可能性も十分あり得るという話です。
そんな理由から、長く乗る車両であれば、ボアアップする際に、強化クラッチを組み込むことをおすすめします。
まとめ
88ccにボアアップしたエンジンでも、ノーマルクラッチのまま走行する事は充分可能です。正常なクラッチであれば、クラッチが滑って全く走行出来ないようなことはほとんどありません。
ただし、それは純正クラッチのディスク残量が充分にあることが条件です。
組んだ直後は問題無く走行出来ても、クラッチディスクの摩耗が早まり、すぐにクラッチが滑り出す可能性も充分にあります。
そしたらその時、クラッチを変えれば良いや!
そんな方は、とりあえず強化クラッチをいれずに様子をしても良いと思います。
ただ、エンジンの組み付けをショップに依頼される方は、強化オイルポンプの組み付けに伴い、クラッチ周りを分解するので、工賃のことを考慮すると、同時に強化クラッチの組み付けを行ってしまった方が賢いと思います。
費用を少しでも抑えたい。という方は、クラッチを丸々交換するのではなく、中のクラッチディスクだけを交換するタイプの強化クラッチを組み付ければ、費用を大幅に抑えることが可能です。
それでは。
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