モンキーのクラッチが遠いので調整をしたいんだけど、純正クラッチの調整方法がイマイチ分かりません。
クラッチディスクが摩耗したり、クラッチワイヤーが伸びてしまうと、クラッチの調整が必要になってきます。
そこでこの記事では、クラッチ調整をしたことが無い人向けに、モンキーのクラッチ調整方法について紹介していきます。クラッチ調整の方法は2パターンあるので、どちらもお話ししていきます。
【モンキー】クラッチ調整のやり方
モンキーの純正クラッチの場合、クラッチ調整のやり方は2パターンあります。
- クラッチカバーで調整する
- クラッチワイヤーで調整する
クラッチディスクが摩耗してしまい、クラッチ調整をするような場合であれば、基本的にはクラッチカバー側でクラッチ調整を行います。
ただ、クラッチのつながるタイミングを微調整したいようなケースであれば、ワイヤー側での調整でもOKです。
※ケースバイケース。
クラッチカバーで調整する方法
まず初めに、クラッチカバー側でクラッチの調整を行う場合は、以下の手順で作業します。
- クラッチカバーのカバーを外す
- アジャスターのロックナットを緩める
- アジャスターを締め込む
- ロックナットを再度固定しカバーを戻す
クラッチカバー(丸いボルト2本で固定)を外すと、中にクラッチ調整用のアジャスターとロックナットが中心部分にあります。
- ロックナット 10ミリ
- アジャスター マイナスドライバー
ロックナットを緩めた状態にしたら、真ん中のアジャスターボルト本体にマイナスドライバーを当てて、右回り(締め込む方法)に回します。少し回すと、アジャスターボルトに抵抗が出来ますので、そしたら少しだけ緩めてやります。
※アジャスターとプッシュロッドの間に少しだけ隙間を作っておくためです。
アジャスターの調整が出来たら、アジャスターが回ってしまわないよう、マイナスドライバーで抑えながら、再度ロックナットを締め込めばクラッチの調整が完了です。
クラッチワイヤーで調整する方法
次にワイヤー側で調整する場合は、クラッチワイヤーの中心からややクラッチカバー側に設けられてる調整用のアジャスターを使ってクラッチ調整をする方法です。
画像右側の長ナットになっている箇所に8ミリのレンチをあてがい、隣のロックナット(10ミリ)を緩めてやります。
あとは、長ナット部分を緩めてやると、クラッチの繋がるタイミングが早くなります。ワイヤーの吐出量が減るためです。
調整後は、再度ロックナットを締め込めばOKです。
※写真では分かりやすいように、極端にワイヤー長を調整していますが、こんなに調整が必要である場合は、クラッチカバー側で調整することをお勧めします。
少しだけ余談ですが、純正のクラッチレバーではなく社外品のクラッチレバーを使用されている場合は、クラッチレバーでもクラッチの調整が可能です。
こちらもロックナットを緩めて、先端のワイヤーがはまっているアジャスターを緩めていくと、クラッチの繋がるタイミングが近くなっていきます。
※モンキー純正のクラッチワイヤーには、レバーに調整用アジャスターはありません。
まとめ
純正クラッチの場合は、クラッチ側でもワイヤー側でもクラッチの調整が可能です。基本的には、クラッチカバー側で調整し、ミートタイミング(クラッチが繋がる時期)を微調整したいような場合にワイヤー側の調整を使うことをお勧めします。
純正クラッチではない社外品の2次側クラッチの場合は、カバー側での調整が出来ないので、ワイヤー側での調整になりますが…。
クラッチ調整が必要になる場合、クラッチディスクの摩耗が原因になっているケースがほとんどですが、クラッチワイヤーが伸びてくると、クラッチのミートタイミングがズレます。そのため、クラッチワイヤーの劣化を感じたら、切れる前に交換しておくことお勧めします。
もし、クラッチ調整をしても状況が変わらない場合は、クラッチディスクの使用限界を迎えている可能性がありますので、クラッチの交換を検討した方が良いと思います。
それでは。
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