車高を下げたら、フロントのインナーフェンダーとタイヤが干渉するのですが、切ったりするのは嫌なので外して綺麗な状態で保管しておきたいのですが、インナーフェンダーは外しても問題ありませんか?
先日、このような質問を頂きました。
そこでこの記事では、車高を下げたらインナーフェンダーは外してしまっても良いのか?というテーマでお話ししていきます。
インナーフェンダーは外しても良い?
インナーフェンダーを外しても良いか、悪いかで言えば一般的にはNG行為です。
ただ、この記事に辿り着いたユーザーは、世間一般的な解答など、求めていないことぐらいは、僕にも分かります。実際に、僕自身もタイヤハウス内のインナーフェンダーを外した経験は何度もあります。
絶対、トラブルが起きないとは断言しませんが、インナーフェンダーを外しても大きなトラブルになってしまうケースは稀かと思います。
次に、タイヤハウス内のインナーフェンダーを外すと、どんなトラブルになるのか?を紹介するので、それを踏まえた上で自己判断してみて下さい。
インナーフェンダーを外すデメリット
タイヤハウス内のインナーフェンダーを外すとどんなデメリットがある?
インナーフェンダーを外してしまったことで起こりうるトラブルは以下の通りです。
- 配線トラブル
- 車が汚れる
タイヤハウス内にあるインナーフェンダーには、2つの役割がありますので、このようなトラブルが起きる可能性があります。
- タイヤハウス内にある配線を守る
- タイヤが巻き上げた砂埃や水を受け止める
配線トラブル
1つは、タイヤハウス内にある電装部品に繋がる配線類を守る役割があるので、それを担えなくなってしまいます。タイヤハウスの中(タイヤの上側)には、配線が通っています。
つまるところ、配線トラブルの原因になったり、配線の劣化を早めます。
インナーフェンダーを外してしまうことで、ヘッドライトやフォグランプに、タイヤが巻き上げた水が直接掛かってしまうため、ヘッドライト内に水が侵入してしまう場合もあります。
ファンが付くタイプのバルブになると、ファンが壊れてしまう可能性も…。
水が掛かったりするぐらいであれば、それほど重大なトラブルに繋がる可能性は少ないですが、インナーフェンダーを外したことでタイヤと配線が直接干渉してしまい、物的損傷を引き起こす可能性があります。
インナーフェンダーを外す際には、配線とタイヤが直接干渉したりしないかを確実に確認しておくことを忘れずに…。
車が汚れる
タイヤハウス内にインナーフェンダーが付いている理由には、配線を守る以外に車を汚さない。という役割もあります。インナーフェンダーがあることで、タイヤが巻き上げた砂埃や雨水は、インナーフェンダーが受け止めてくれている状態です。
このインナーフェンダーを外してしまうと、砂埃や雨水を受け止めてくれるものがなくなるため、車が汚れます。
- バンパーの隙間
- ドアの隙間
- ヘッドライトの隙間
※この車はインナーフェンダーは外していませんが、画像にある矢印部分からタイヤが巻き上げた汚れ(砂埃や雨水)が出てきます。
タイヤハウス付近にある、ありとあらゆる隙間から、タイヤが巻き上げた砂埃や雨水が出てきてしまうため、車の汚れが目立つようになります。
隙間から出てくる汚れに関しては、車種によって汚れがより目立つ車とそうでない車があるので、一概には言えませんが、インナーフェンダーがあった時に比べると、汚れが目立つようになります。
ここに関しては、定期的な洗車でいくらでもリカバリーが効くので、人によっては大したデメリットにはならないかもしれませんが…。気になる人には、かなり気になるポイントになります。
まとめ
僕自身は、インナーフェンダーを外したことで車の配線トラブルを起こした経験は一度たりともありませんが、配線トラブルの原因になる恐れもあり得ます。
その辺を踏まえた上で、インナーフェンダーを外すかどうかを検討されると良いと思います。
多少、インナーフェンダーとタイヤが干渉する程度であれば、インナーフェンダーを外さなくてもちょっとした加工で回避することが出来るケースもあります。(カットはしない。)
詳しくはこちらの記事をご覧下さい。
それでは。
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