前々から頼まれていたドライブレコーダーの取り付け作業を行いました。
今回、取り付けたドライブレコーダーは、前方と後方の2カメラ設置するタイプです。
そこでこの記事では、自分でドライブレコーダーを付けようと思っている方向けに、ドライブレコーダーの取り付け方法を紹介していきます。
▪️使用したドライブレコーダー
使用するもの
- 内張外し
- 配線通し
- 配線を通す用のグロメット
配線を通すための専用工具があるので、そちらは必須です。
もし購入するのが嫌なら、針金でも代用可能です。
また、リア側のカメラを取り付ける場合には、純正のグロメットから配線を通すためのグロメットに交換する必要があるので、カメラ設置箇所から一番近いグロメット部分の径に合うグロメットを購入しておく必要があります。
ドライブレコーダーの取り付け方法
ドライブレコーダーの取り付け手順は、人によって順番が前後する場合もありますが、今回の作業手順は以下の通りです。
- トランク部分の配線を通す
- リア側から配線をフロント側に通す
- 電源用の配線を天張の裏に通す
- 配線をAピラーの中に通す
- 電源取り出し用のシガーソケットを挿す
- ドライブレコーダーの設定をする
リアから作業する理由は、ドライブレコーダーの配線はかなり余裕を持って長さが取ってあるため余ります。(確実に。)その余った配線は、フロント側でまとめてやるので、リア側から配線の処理をしていきます。
順番に説明していきます。
トランク部分の配線を通す
まず初めに、リア側のカメラとフロント側のカメラ同士を繋ぐ配線をリアからフロントにかけて通して行きます。リアの配線を通す際には、配線通しと呼ばれる工具が必須です。
上の画像にもある、トランクパネルと車体側を繋ぐ、配線を通すジャバラがあるので、これを外しておきます。ただハマっているだけなので、引っ張れば簡単に外すことが可能です。
リアカメラから出た配線は、トランクパネルの中を通し、このジャバラを通し、天張の中へと通します。
ジャバラの中に配線通し(僕は針金を使ってる。)を通して、先端に通したい配線を固定し、あとは配線通しを引っ張ってやれば、配線をジャバラ内に通すことが可能です。
配線の先端が【L型】になっているので、少し配線を通すのが大変ですが…。
どうしても通らない場合は、ジャバラの中にパーツクリーナーを吹き込むと、滑って通りが良くなります。今回は、何もせず通していますが。
ジャバラの中に配線を通すことが出来たら、下側の配線はボディの穴を通して天張の隙間から出しておきます。ウェザーストリップを外すと、天張とボディの隙間が生まれるので、配線を通すことが可能です。
トランクパネル側の配線は、もう一度配線通しを使用し、カメラを取り付ける位置から一番近いグロメット部分から配線を取り出します。
写真を撮り忘れたので、別の車の写真を使用して説明しますが、下の画像の矢印部分を配線を通します。
純正のグロメットには、配線を通す穴は空いていないので、配線を通すようのグロメットを用意しておきます。グロメットを外したままにしてしまうと、室内に水が入ってくるので注意です。
ホームセンターで穴の空いてないゴムのグロメットを購入し、ドライバー等で穴を開けて配線を通しました。(純正のグロメットはプラスチックなのでそれが出来ません。)
ここでリアカメラをガラスに貼り付けます。貼り付け位置に関しては、以下の2点だけ気をつけます。
- 電熱線を避ける
- ワイパーの拭き取り範囲内に貼る
リアのワイパーを使わない人やそもそもワイパーがない車に関しては、ワイパーの拭き取り位置を無視して大丈夫です。
リア側からフロント側に配線を通す
リア側の配線処理が終わったので、次にリアカメラからフロントカメラに接続する配線を、天張を通してフロント側に引っ張ります。
配線を通す位置は、上の画像の矢印部分を通していくイメージです。
ここでもまた配線通しを使用します。
後部座席のドアを開けて、またここでもウェザーストリップ(枠にハマっているゴム)を取り外し、隙間からトランク側に向けて配線通しを通しておきます。
配線通しが画像の右下に出てきているので、ここにまた配線の先端を固定し、後部座席のドア側から引っ張って配線を通してやります。
ここが通ってしまえば、手で配線を天張の中に入れつつ配線をフロント側まで簡単に持っていくことが可能です。少し、天張を下に下げながら配線を入れ込んでやればOKです。
Bピラー部分に関しては、Bピラーを外さないと、天張を下げることが出来ません。
そのため、再度配線通しを使うとピラーを外さずに配線を通すことが可能です。そのまま、配線をAピラーまで通すことが出来たら、ここでフロントカメラから出る電源用の配線と同時に配線を処理していきます。
今回の車は側面側にエアバックがの設置がない車だったので、配線を上側から通していますが、側面やピラー内にエアバックがある場合は、下側を配線を通した方が良い場合もあります。
電源用の配線を天張の裏に通す
リアカメラとフロントカメラを接続する配線をフロントまで持ってこれたら、ここでフロントカメラに差し込む、電源用の配線と束ねて一緒に天張の中に配線を隠していきます。
束ねるのに使用しているのは、配線用の固定テープです。マジックテープになっています。タイラップ等で配線を束ねると、異音の原因に…。ビニールテープを使うとベタベタするので、お勧めしません。
2つの配線を束ねたら、ドライブレコーダーのカメラを設置します。必要な分の配線を把握し、必要最低限の配線だけを外に出したらあとは全て天井の裏に配線を通しておきます。
天張の隙間に指を入れ込み、隙間を確保した状態で配線を入れ込めば簡単に配線を天張の隙間に入れ込むことが可能です。
配線をAピラーの中に通す
天張の中に2本の配線を束ねて隠したら、次にAピラーの中を通してグローブボックス側に配線を通してやります。この時、電源用の配線はもちろん、リアカメラとフロントカメラを繋ぐ配線も一緒にAピラーの中に通します。
イメージとしては、リア側から来た配線を一度Aピラーを通し、グローブボックス下に落とす。再度Aピラーを通ってフロント側のカメラに。このようにして、余る配線をグローブボックス裏で束ねてやります。
グローブボックスを外した状態で、Aピラーの隙間から配線を落とせば、下から配線を確認できると思うのでここから手を入れて下に引っ張り出してやります。
余った配線は束ねて、どこかに固定しておいてやればOKです。
画像を撮り忘れましたが、ダッシュボード内には骨格となるパイプ(フレームかな?)があるので、そこにタイラップで縛り付けておきました。どこかに固定しておかないと、異音の原因になります。
電源取り出し用のシガーソケットを挿す
最後に、ドライブレコーダーの電源取り出し用のシガーソケットを差し込みして電源を取ります。
今回は、車に元々あるシガーソケットは使わずに、新たに用意したシガーソケットを電源裏取りで追加し、グローブボックス内にシガーソケットを新設しています。
シガーソケットを使うことはないみたいなので、ここから電源を取っても良かったのですが、ここから電源を取ってしまうと、目障りです…。
たまたま今回増設したシガーソケットが2連のタイプだったので、万が一シガーソケットを使いたくなった時に、有効活用出来るようグローブボックスに新設しました。
シガーソケットの増設方法はこちらの記事で紹介しています。
大丈夫だとは思いますが、ドライブレコーダーの電源取り出し用のシガーソケットを切断し、配線を直接繋いでしまうとドライブレコーダーが壊れちゃいますので、注意して下さい。
もし、シガーソケットではなく直接配線を接続したい場合は、メーカーが用意している配線を別途で購入し、使用して下さい。
今回は、駐車監視システムは使用しないので、シガーソケット裏からACC電源を取り、ドライブレコーダーの電源を取っていますが、駐車監視システムを使用したい場合は、こちらのシガーソケットを購入し、ヒューズボックスから常時電源を拾うのが良いと思います。
ドライブレコーダーの設定をする
最後にドライブレコーダーの設定を済ませて作業完了です。
- 日付の設定
- 画質の設定
- 前後カメラの向きの確認
※細かい設定方法は、取り扱い説明書を確認して下さい。
フロント側のカメラにある左上のボタンを押すと、リアカメラの視覚がフロントのモニターに映し出されます。
まとめ
ドライブレコーダーの取り付けは、初めてやる人でも十分作業可能です。
トランクパネル内に配線を通したり、天張を通してリアからフロントに配線を引くのに慣れていないと苦戦するかもしれませんが、やっている内容はかなりシンプルなので焦らずやれば大丈夫です。
是非チャレンジしてみて下さい。
それでは。
▪️使用したドライブレコーダー
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