現在モンキーを製作中です。これからエンジンを購入しようと思っているのですが、6Vのエンジンと12Vのエンジンって何が違いますか？どっちのエンジンがお勧めとかあれば教えて下さい。
先日、このような質問を頂きました。
そこでこの記事では、モンキーの6vエンジンと12vエンジンは何が違うのか？またどっちのエンジンがお勧めなのか？と言うテーマでお話ししていきます。
【モンキー】6Vと12Vのエンジンは何が違う？
【モンキー】6Vエンジンと12Vのエンジンで大きく違うのは以下の点です。
- シリンダーヘッド
- シリンダー
- ピストン
- クランクシャフト
- クランクケース
- フライホイール
- 点火方法
- ミッション
- キックスピンドル
- オイルポンプ
- カムチェーンテンショナー など
ざっくりですが、6Vのエンジンと12Vのエンジンで大きく違う箇所は上記の点になります。クランクシャフトのコンロッド部分の寸法が違うため、腰上の部品に関しては6Vエンジンと12Vエンジンで異なります。
また、点火方法の違いも6Vエンジンと12Vエンジンで大きく違う箇所の1つです。
- 6Vエンジン ポイント点火
- 12Vエンジン CDI点火
クラッチ周りに関しては、6Vエンジンも12Vエンジンも同じ部品が使用されています。（年式の違いによる、クラッチカバーのデザインが微妙に違うケースはありますが…。）
6Vと12Vエンジンはどちらがお勧め？
万人受けするエンジンは間違いなく【12Vエンジン】です。僕自身も、12Vエンジンを強くお勧めします。
理由はシンプルで、出ているバーツが多く、選択肢が広がります。ボアアップキットもそうだし、フライホイールを軽量化する際に必要になるアウターローターに関しても、6Vエンジン用の社外品はありません。
社外品のアウターローターは全て、12Vエンジン用のものが商品化されてします。
カスタムパーツが豊富に揃うと言うのが12Vエンジンをお勧めする一番の理由です。
もう1つだけ12Vエンジンのメリットをお伝えしておくと、12VエンジンはCDI点火になっているため、点火時期がズレる心配がありません。その反面、6Vエンジンに採用されているポイント点火と言う点火方式は、アナログな方法で点火タイミングを測っているため、点火時期を判断しています。
乗っていると、このポイント部分のクリアランスが狂ってしまい、エンジン不調が起こります。その際、ポイント調整をしたりポイントを交換したりと、12Vエンジンではしないメンテナンスが1つ増えると言うのも6Vエンジンをお勧めしない理由の1つです。
人によっては、点火タイミングを自分好みに調整しやすい点をメリットと捉えて、6Vエンジンをチョイスする方もいらっしゃると思いますが…。
6Vエンジンの良いところを12Vエンジンに取り入れる
モンキーを弄っている方の多くは、12Vのエンジンを好んで使用する方が多いですが、6Vのエンジンにも当然良い点はあります。
その良い点だけを12Vエンジンに取り入れて、使用するユーザーも多くいらっしゃいます。
- 6Vのクランクケースを使う
- 6Vのカムチェーンテンショナーを使う
最も有名なのがこの2つです。
12Vエンジンのクランクケースに比べて、6Vエンジンのクランクケースの方が肉厚に出来ており、強度面が優れているため、中身は12Vエンジンなんだけど、クランクケースだけは6Vエンジンのものを使用しているユーザーも珍しくありません。
社外品からも強化品のクランクケースが出ていますが、そこまではいらない…。そんな人におすすめの選択肢ですね。
点火方式の違いから、クランクケースの形状が微妙に異なりますが、少しだけクランクケースを削ってやることで、6vエンジンのクランクケースが12vエンジンに流用可能です。
カムチェーンテンショナーも、12Vエンジンだとオート調整（油圧式）を採用していますが、6Vエンジンのマニュアルテンショナーを取り入れることで任意のテンションを掛けることが出来る様になります。
このように、ベースエンジンは12Vエンジンを使うけど、6Vエンジンの良いところだけ取り入れてミックスしたエンジンを使ってより自分好みのエンジンにするという選択肢の1つです。
まとめ
記事中でもお伝えしましたが、モンキーの6Vエンジンと12Vエンジンで大きく違う点は以下の通りです。
- シリンダーヘッド
- シリンダー
- ピストン
- クランクシャフト
- クランクケース
- フライホイール
- 点火方法
- ミッション
- キックスピンドル
- オイルポンプ
- カムチェーンテンショナー など
人によっては6Vエンジンを好んで使用する方もいらっしゃいますが、個人的には12Vエンジンをお勧めします。カスタムパーツも多く存在することに加えて、点火タイミングの定期メンテナンスが不要なため、扱いやすいかと思います。
※ポイント点火の調整もそれほど難しい調整ではありませんが…。
6Vエンジンの方が安いから6Vエンジンを購入しようかな〜。
そう考えて6Vエンジンを購入しようか迷われているのであれば、尚更12Vエンジンをお勧めします。そのような考えの場合、安さ以外に6Vエンジンを使用するメリットは無いに近いかと思います…。
特に排気量を上げたり、エンジンをカスタムしようと考えているのであれば、尚更です。
12Vエンジンをベースに、6Vエンジンの良いところだけ、流用してミックスしたエンジンを作る人もいるので、それも1つの選択肢に置いておいても良いかもしれません。
それでは。
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