最近、モンキーのギアの入りが悪いです…。エンジンが止まっているの時には、スムーズにギアが入るのですが、エンジンが始動していると、ギアの入りが悪くなります。原因は何が考えられますか?
先日、このような質問を頂きました。
そこでこの記事では、モンキーのギアが入りにくくなる原因と対処方法について、お話ししていきます。
【モンキー】ギアの入りが悪くなる4つの原因
モンキーのギアが入りにくくなった際、考えられる原因は以下の4つ。
- アイドリング時の回転数が高い
- クラッチの切れが悪い
- エンジンオイルが硬い(劣化)
- シフトドラムの動きが悪い
※確認する優先順位順に並べています。
アイドリング時の回転数が高い
案外見落とされがちですが、エンジンのアイドリング時の回転数が極端に高いと、ギアの入りが悪くなります。
走行している際であれば、エンジンの回転数がギアの入りを悪くすることはありませんが、アイドリング時にギアの入りが悪いケースであれば、アイドリングを下げることでギアの入りが良くなる場合があります。
走行していない状態でギアの入りが悪い場合は、真っ先にアイドリングの確認をしておくことをお勧めします。
初歩的ですが、これで改善するケースも珍しくありません。(アイドリング時にニュートラルに入らない人とか、特に。)
※これはほんのオマケ程度の内容です。
クラッチの切れが悪い
ここからが本題ですが、最も考えられる原因はクラッチ切れ不良です。つまり、クラッチが切れていない状態ということです。
クラッチがちゃんと切れていないと、ギアの入りが悪くなります。クラッチを握ってギアを入れてもエンストはしない状態でも、クラッチの切れが悪い場合もあります。
- クラッチレバー側で調整
- クラッチカバー側で調整
どちらで調整しても大丈夫です。難易度で言えばワイヤー側で調整する方が簡単だと思います。
クラッチの調整をしても状況が変わらない場合は、他に原因がある。もしくは、クラッチディスクが使用限界を迎えている可能性も…。
ここに関しては、走行時のクラッチ滑りの症状が出ているか否かで判断することが可能です。
クラッチが摩耗している場合は、クラッチの交換を行う必要があります。
※クラッチが摩耗してなくても、ダスト汚れが酷いとクラッチが切れていない状態になる可能性があります。湿式のクラッチではありますが、結構クラッチディスクのダストが溜まります…。
エンジンオイルが硬い(劣化している)
次に、エンジンオイルが硬い場合です。モンキー(バイク)のエンジンは、車のエンジン、ミッションとは異なり、エンジンとミッションが同じケース内に収められているため、エンジンオイルの粘土が高いとギアの入りに影響が出てしまいます。
エンジンオイルが劣化している場合でも、同様にギアの入りが悪くなる場合があります。
もし、むやみに硬いオイルを使用している場合は、エンジンオイルの粘土(グレード)を選び直すことをお勧めします。
少し余談ですが、昔このオイルがナップスで格安になっており、ダックスに入れたことがありますが、ギアの入りが悪過ぎてすぐに抜いた経験があります。
稀なケースではありますが、オイルのメーカーによってもギアの入りが変わるケースも…。
個人的な意見に過ぎませんが、ホンダ純正のエンジンオイルが無難です。
※絶対的な拘りがあるのであれば、好きなメーカーをチョイスすれば良いと思いますが…。僕みたいに拘りがないのであれば。
シフトドラムの動きが悪い
チェンジレバーを操作する際に、ギアが変わるのはギアの移動を操作しているシフトドラムと呼ばれる部品が動くことによって、ギアが1速→N→2速→3速→4速と変わります。
この時、シフトドラムの動きが悪いとギアの入りが悪くなる場合があります。
シフトドラムの中にスラッジが噛み込んでいたり、あまりにも放置期間が長いと、シフトドラムが錆びることがあります。シフトドラムはクランクケースの上部にあるため、常にエンジンオイルに浸かっているわけでは無いので、油分切れになることも十分有り得る話です。
シフトドラムを確認するためには、クランクケースを分解しないと確認が出来ません。必然的に、エンジンをオーバーホールすることになります。
もし、エンジンを分解し中を確認する場合は、ミッションベアリングもセットで交換しておくことをお勧めします。
まとめ
ギアの入りが悪い状態で騙し騙し乗り続けていると、ミッションブローの原因に繋がる恐れがあります。(無理くりギアを入れながら乗っていたりすると。)
ギアの入りに違和感がある場合は、早めの対処をお勧めします。
- アイドリングが高い
- クラッチの切れが悪い
- エンジンオイルが硬い(劣化)
- シフトドラムの動きが悪い
クラッチ調整、エンジンオイルの交換をしても状況が良くならない場合は、エンジンを一度分解し、内部の【清掃・点検】することをお勧めします。
それでは。
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