MH21Sに乗っているのですが、アクスル加工するほどの予算はないので、キャンバープレートを使おうと思っているのですが、キャンバープレートが見当たりません…。
先日、このような質問を頂きました。
そこでこの記事では、スズキの軽自動車にキャンバープレートが使えない(存在しない)理由についてお話ししていきます。
※スズキ車の軽自動車でも、キャンバープレートが使用できる年式もあります。
スズキの軽自動車にキャンバープレートが使えない理由
スズキの軽自動車にキャンバープレートが使えない理由は、ハブ部分の形状による問題です。
スズキの軽自動車のリアハブは、アクスルから1本のシャフトが出ていて、そこにドラムカバーがはめ込まれる構造になっています。(ドラムカバーにベアリングが圧入されている。)
この構造だと、プレートを挟もうとするとバックプレートとアクスルの間に挟むことになります。
そうすると、ベアリングが回転する軸(アクスルにあるシャフト)に対してバックプレートだけに角度が付く形になり、キャンバーは付きません。そのため、スズキの軽自動車にはキャンバープレートの使用が出来ないのです。
キャンバーが付かないだけではなく、ブレーキシューとドラムカバーの角度がズレてしまいます。
▪️スズキのアクスル
▪️ダイハツのアクスル
これはスズキ車に限った話ではありませんが、ハブをボルトでアクスルに固定するタイプの構造じゃないと、キャンバープレートの使用が出来ません。
▪️キャンバープレートが使えない
- MC21・22S(ワゴンR)
- MH21〜MH44S(ワゴンR)
- HA12〜HA25S(アルト)
- HE21〜MH22S(ラパン)
- MK21S(パレット) など
キャンバープレートが使える年式もある
スズキ車の多くはキャンバープレートが使用出来ない構造になっていますが、中にはキャンバープレートが使用できる年式の車もあります。
▪️キャンバープレートが使える
- MH55S(ワゴンR)
- MK53S(スペーシア)
- HA36S(アルト) などなど
2019年頃から発売された年式のスズキ車は、ダイハツ車同様にリアハブの構造が、ハブ別体の構造に変更されているため、キャンバープレートの使用が可能になっています。
まとめ
スズキの軽自動車ではハブ周りの構造上の問題でキャンバープレートの使用が出来ません。
キャンバーを付ける場合には、アクスル加工一択しか選択肢はありません。
それでは。
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