先日、ドライブシャフトブーツの交換をしている際に、タイロッドエンドブーツのヒビ割れを発見…。
まだ破れているわけでは無いので、それほど急いで交換するあれも無いですが、今週末にムーヴを次のオーナーに引き渡してしまうので、その前に交換作業をしておきます。
そこでこの記事では、L175ムーヴのタイロッドエンドブーツの交換方法について解説していきます。
使う工具
- ラチェット
- ソケット(14ミリ)
- タイロッドエンドプーラー
- マイナスドライバー
- 大きめのソケット
- グリス(リチウムかシャーシグリス)
【L175S】タイロッドエンドブーツの交換方法
作業手順は以下の通りです。
- ジャッキアップする
- 14ミリのナットを緩める
- タイロッドエンドプーラーでエンドを切り離す
- ブーツを外して古いグリスを拭き取る
- 新しいグリスを入れる
- ブーツを被せてタイロッドエンドを組み付ける
ジャッキアップに関しては、端折りますのでこちらをご覧下さい。
14ミリのナットを緩める
まず始めにタイロッドエンドを固定している14ミリのナットを緩めます。
基本的には、ラチェット等で緩めても供回りはしないと思います。
タイロッドエンドプーラーでエンドを切り離す
ナットとボルトの先端がツラになるようにした状態で、タイロッドエンドプーラーを差し込み、ボルトを締め込む形でタイロッドエンドをナックルから外します。
もしボルトをある程度締め込んでいるのに、テーパーが外れない場合は、プーラーをセットして状態のままタイロッドエンドがハマっているナックル部分を横からハンマーで叩き、少し衝撃を加えると簡単に外れます。
ブーツを外して古いグリスを拭き取る
ダイハツ車のタイロッドエンドブーツは圧入式なので、マイナスドライバー等できっかけを作り、リムーバー等で少しづつブーツを下にズラしてやるとブーツが外せます。
なんだかグリスがトロトロしています。水が混ざっていそうな感じ。
ボールジョイント部分のグリスを綺麗に掃除するのはもちろん、圧入式のブーツなのでブーツが接触する側面部分も掃除しておくことをお勧めします。
そこが汚れている事が原因でグリスが出てきてしまうような事は無いと思いますけど…。
▪️外したブーツ
- 左側 運転席側
- 右側 助手席側
運転席側のブーツの方は助手席側よりも新しい。中のグリスも違う種類が入っていたので、前のオーナーが片側だけ交換したと思われます。
新しいグリスを入れる
ボールジョイント部分の掃除が終わったら、新しいグリルを塗ってやります。
グリスの量に関しては、たっぷり入れ込む必要はありません。(塗り過ぎるとあとで出てきちゃいます。)
今回はシャーシグリスを使用しました。正直、ここのグリスはそんなに神経質になって種類を吟味しなくても良いと個人的には思います。
ブーツを被せてタイロッドエンドを組み付ける
新しいグリスを塗った状態で、新しいブーツを被せて上から叩き込んでブーツを圧入してやります。
ブーツのサイズにあるソケットでも良いし、何か適当なサイズのパイプがあればそれをはめ込み、上から叩く。僕は塩ビパイプを使用しています。
ダイハツ車のタイロッドエンドブーツには、この塩ビパイプがドンピシャサイズです。(今回で4台目ぐらいの使用です。)
ブーツが一周ちゃんとハマっているかを確認し、ナックル部分にタイロッドエンドを戻せば作業完了です。
まとめ
比較的誰にでも簡単にできる作業だと思います。
タイロッドエンドプーラーと圧入する際のパイプやソケットだけ用意しておけばスムーズに作業が出来ると思います。
それでは。
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