先日購入してきたMH22のベルトが常に鳴り続けている状況なので、ベルト交換を行いました。
そこでこの記事では、MH21・22のベルト交換の方法について紹介していきます。
ベルトの張り調整だけしたい人はこちらの記事をご覧下さい。
使用する工具
- ラチェット
- ソケット(10、12、14ミリ)
- メガネレンチ(12ミリ)
- スピンナーハンドル
- クリップ外し
【MH21S】ベルト交換のやり方
ベルト交換の手順は以下の通りです。
- ジャッキアップする
- ナンバープレートを外す
- ハウス側のカバーを外す
- コンプレッサーの固定ボルトを外す
- アジャスターボルトを緩めてベルトを外す
- オルタネーターの固定ボルトを緩める
- アジャスターボルトを緩めてベルトを外す
- 新しいベルトを取り付けベルトの張り調整をする
ジャッキアップに関しては、こちらの記事をご覧下さい。
ハウス側のカバーを外す
運転席側のタイヤハウス内にあるこのカバーを外します。このカバーがあると、ベルトにアクセス出来ません。
クリップのみで固定されているので、簡単に取り外しが可能です。
側面側と、下側から覗き込んだ場所にクリップがあります。
コンプレッサーの固定ボルトを外す
まずはエアコンベルトから外していくので、エアコンコンプレッサーを固定しているボルトを全て緩めます。
下側に2つ、上側に1つ12ミリのボルトが計3本で固定されています。
ボルトは緩めるだけ。外す必要はありません。
ラチェットを使うスペースは無いので、3本ともメガネレンチで緩めていきます。
- 上側 ナンバー裏の穴からアクセス
- 下側 バンパーの下側からアクセス
アジャスターボルトを緩める
エアコンコンプレッサーの固定ボルト3本を緩めたら、アジャスターボルトを緩めます。
矢印のボルト(12ミリ)を緩めてやると、エアコンコンプレッサーをエンジン側に移動させる事が出来るので、エアコンベルトが緩まり、ベルトを外す事が可能です。
アジャスターボルトの緩め具合は、エアコンベルトが外せるようになるまで。最悪、ボルトを外し切ってしまっても大丈夫です。ボルトが外れないギリギリぐらいまで緩めておけば、ベルトは確実に外せると思います。
エアコン側のアジャスターボルトへはバンパーの穴から、エクステンションバーと首振りのコマを使ってラチェットで緩めました。
オルタネーターの固定ボルトを緩める
次にオルタネーター側のベルトを外すために、オルタネーターを固定しているボルトを2本緩めます。
- 下側 14ミリ
- 上側 12ミリ
下側のボルトは、タイヤハウス側からアクセルしました。下側のボルトは締め付けトルクが強いので、スピンナーハンドルを使用しています。
上側の固定ボルトはコレ。ABSユニットが近くにあり、ブレーキの配管が少々邪魔ですが、配管を避けながらボルトを緩めます。ABS無しの個体は、スペースが広く作業しやすいですね。
アジャスターボルトを緩める
オルタネーターの固定ボルト2本を緩めたら、後はエアコンのコンプレッサーと全く同じように、アジャスターボルトを緩めて、オルタネーターを手前に移動させ、ベルトを外す事が出来ます。
メガネタイプのラチェット(板ラチェ)があれば、上から作業しやすいかもしれません。
今回は、普通のラチェットを使用しているので、ハウス側よりアクセスしました。下からアクセスすれば、ラチェットが普通に使用出来ます。
- 右側 エアコンベルト
- 左側 オルタ側のベルト
エアコンベルトはそこまで摩耗している感じはありませんが、オルタ側はそれなりに摩耗しています。オルタ側のベルトも元々は、エアコンベルトと同じような形状をしています。
新しいベルトを取り付け張り調整をする
ベルトが2本外せたら、後は逆の手順で新しいベルトを取り付けていきます。今回使用するベルトは【ドライブジョイ】です。
ターボ車とNA車でベルトの全長が微妙に違うので、購入時は注意です。
- 左側 外したベルト(オルタ側)
- 右側 新品のベルト(オルタ側)
外した時の逆手順で作業するので、先にオルタネーター側のベルトを取り付けてから、エアコンベルトの取り付けを行います。
新しいベルトを取り付ける際には、プーリーの溝とベルトの溝が全てハマっているかだけ確認するようにして下さい。Vベルトとは違ってリブベルトの場合は、溝がズレている状態でも取り付け出来てしまいます。
もし溝がズレた状態で組み付けてしまうと、ベルトが削れたりトラブルの原因にも…。
そこだけ取り付け時は注意です。
写真には納めていませんが、ベルトを取り付ける前には、各プーリーの溝をパーツクリーナーで洗浄してから取り付けしています。
後は、ベルトの張りを調整するアジャスターボルトを締め込み、張り調整を行いコンプレッサーとオルタネーターの固定ボルトを締め込めば作業完了です。
一度エンジンを始動させ、ベルトの鳴きが発生しないかだけ、確認しておきます。
ベルト交換直後は、ベルトが伸びて再びベルトが鳴く恐れがあります。(新品ベルトの一発目は伸びちゃいます。)そのため、ベルト交換後はしばらく走行してみて、再度ベルトの張り調整が必要になる場合があります。
まとめ
ベルトの交換作業はそれほど難しい作業ではありません。
作業工程が分かっていれば、誰にでも出来る作業だと思います。スズキ車の場合は、他のメーカーに比べて、ベルトの鳴きが発生するケースが非常に多く、ベルト交換を検討される方も多いと思います。
※街中でベルトが鳴いている車の9割型はスズキ車…だと思う。
もし興味がある方はチャレンジしてみて下さい。
それでは。
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