バイクのアクスルシャフトを締め込むと、タイヤが回らないんだけど原因はなんだ…。
たまにこのような悩みを持たれる方がいらっしゃいます。何度かSNS等で見かけたコトが…。
そこでこの記事では、アクスルシャフトを締め込むとタイヤが回らなくなる原因についていくつか紹介してきます。
アクスルシャフトを締めたらタイヤが回らない原因
アクスルシャフトを締め込んだ際に、タイヤが回らなくなる原因はいくつか考えられます。
真っ先に確認しておくべきポイントは以下の通りです。
- カラーの入れ方が違う
- ベアリングが破損している
- ドライブチェーンの張り過ぎ
- タイヤが斜めになっている
順番に解説していきます。
カラーの入れ方が違う
最もありがちな原因は、カラーの入れ間違いです。(入れる向きが違う。)
アクスルシャフトのカラーには入れる向きがあります。車種によっても違いはありますが、ベアリング側(ハブ側)の方が細くなりスイングアーム側の方が当たり面積が広くなっているケースが多いです。
つまり、カラーの形状が【凸型】になっています。(細い側がベアリング側)
このカラーの向きを間違えると、ハブの中にあるベアリングを直接押さえられないため、タイヤが回らない状態に陥ります。特に、タイヤ交換などでタイヤを外した場合にありがちです。
タイヤを外す前は、正常にタイヤが回っていた…。
そんな方は、真っ先にカラーの向きを確認し直してみて下さい。
ベアリングが破損している
カラーの向きが合っているのに、タイヤが回らない場合はベアリングが駄目になっている場合があります。
タイヤ交換の作業途中でタイヤが回らないのであれば、ベアリングの破損は少し考え難いですが…。
取り付けミス等でハブベアリングが破損してしまうことも無きにしも非ず。もしアクスルシャフトを締め込んだ際に、タイヤが回らなくなるようでしたら、一度ハブベアリングが回転するか手で回して確認を取ってみてください。
アクスルシャフトを締め込む際に、明らかにタイヤが斜めになっている状態でアクスルシャフトを思いっきり締め込んだりすると、ハブベアリングが破損してしまいます。
ドライブチェーンの張り過ぎ
タイヤを元に戻す際に、ドライブチェーンの張り具合を調整し直すことになりますが、このチェーンの張り調整をミスするとタイヤが回らなくなる場合があります。
あまりよくあるケースとは言い難いですが、ドライブチェーンが張り過ぎていると、タイヤが回らなくなる場合があります。
当たり前ですが、ドライブチェーンの張り過ぎはタイヤの回転を妨げてしまいます。
タイヤが回らない時には、チェーンの張り具合も確認しておきましょう。
タイヤが斜めになっている
最後になりましたが、タイヤが斜めに取り付けられていることでタイヤが回らないケースもあります。
これは、チェーン引きの調整をする際や、タイヤを組み込み際のチェーン引きの様子によって起こりうる話です。チェーン引きの引き具合が左右で極端に異なると、タイヤが斜めになってしまいます。
そうなれば、ハブベアリングに変な力が掛かります。また、チェーンラインもズレてしまう状態になってしまいます。
※エンジン側とハブ側のスプロケットが平行ではない状態。
そうなると、アクスルシャフトを完全に締め込んだ際、タイヤが回らない状態に陥る場合があります。
左右のチェーン引きが均等に引けているかの目印があると思うので、それを見ながら左右が均等になっているかを確認してみて下さい。
まとめ
バイクのアクスルシャフトを締め込み、タイヤが回らない場合は以下の4つを確認してみて下さい。
- カラーの入れ方が違う
- ベアリングが破損している
- ドライブチェーンの張り過ぎ
- タイヤが斜めになっている
必ずこの中に原因があるとは限りませんが、真っ先に確認しておくべきポイントになります。
それでも異常が無い場合は、アクスルシャフトに曲がりがあったり、アクスルシャフトが通る穴側に破損(削れている)場合も無きにしも非ずです。
アクスルシャフトを通す際に、スムーズに入っていかない場合はその2つが怪しいですね…。
他には、アクスルカラーが削れて斜めになっていたりすると、ハブのパネルが斜めに傾きタイヤが回らなくなるケースがあります。(ドラムブレーキハブの場合は。)
それでは。
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