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タイロッドエンドのネジ山はどのぐらい噛み代があれば安全ですか?

 

ロアアームを延長したら、タイロッドエンドをかなり伸ばさないと届かない状態になりました…。タイロッドのネジ山ってどのぐらい噛み代があれば安全ですか?

 

先日、このような質問を頂きました。

 

そこでこの記事では、タイロッドエンドのネジ山はどのぐらい噛み代があれば安全か?と言うテーマでお話ししていきます。結論、ネジの太さ分が最低限です。

 

 

 

目次

タイロッドエンドのネジ山はどのぐらい噛み代が必要?

 

タイロッドエンドを調整(伸ばす)する際には、タイロッドのネジ径分と同じだけの、噛み代が必要です。

 

これはタイロッドエンドに限らず、全てのボルトに入れる内容です。

 

ボルト径分の噛み代がある状態が、ボルト本来の強度を発揮する1つの条件になります。ボルト径分の噛み代と言うのは、具体的に数字で表すと、【M12】のタイロッドであれば、【12ミリ】ネジ山がタイロッドエンドに入り込んでいる状態を意味します。

 

  • M12 12ミリの噛み代
  • M14 14ミリの噛み代

 

軽自動車のタイロッドが大体【M12】のサイズになります。仮にネジピッチが【1.25】だった場合、9周半ねじ込めば約12ミリの噛み代を確保することが可能です。

 

M12のタイロッドで12ミリ以下の噛み代で走行していた場合、タイロッドが折れるかもってこと?

 

これに関しては、ボルトの径と同じだけの噛み代がないと、絶対にボルトが折れると言う話ではありませんが、あくまでも安全ラインのお話をすれば、そう言う数字になります。

 

僕が過去に、もっとも噛み代が少なかった車両で(M12のタイロッド)、約10ミリの噛み代。約2年ほど、ノントラブルでした。どんなに伸ばしてもそれ以上は伸ばしたくないと言うのが本音です。

 

実際のところは、タイロッドエンドを調整する際に、一度タイロッドエンドを完全に外しきって、噛み代を確認しないと噛み代が何ミリあるかは把握出来ません。そのため、もっと噛み代がない状態で走行している車両もいると思います。

 

当然、最低限のボルト径分を下回る噛み代で使用していれば、タイロッドが折れるリスクやネジ山が飛んでしまうリスクが高まります。

 

それを考えると、どんなに追い込んでも10ミリ以下の噛み代では走行したくはない。と言うのが個人的な意見です。

 

タイロッドを延長するなり流用するなりするべき

 

タイロッドを調整する際に、伸ばし代が多そうだと思った時には、一度タイロッドエンドを外し、タイロッドの噛み代を確認するようにした方が良いと思います。

 

それで噛み代が少ない場合は、タイロッドエンドを延長するなり、車によっては他車種の流用で対応できる場合もあるので、どちらかの手段を選択し、タイロッドエンドの噛み代を確保するべきです。

 

 

 

タイロッドの噛み代が少なくなればなるだけ、ボルトが折れるリスクやネジ山が飛んでしまうリスクも高まります。

 

もし万が一、走行中にそうなれば車の制御は不能に…。

 

早めの対策をおすすめします。

 

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タイロッドエンドの延長をしたくない、もしくは出来ない場合は他の手もあります。

 

一度キャンバーの付け方を見直すことで、タイロッドエンドをどうこうしなくても、問題解決出来たりする場合もあります。

 

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まとめ

 

普通であれば、タイロッドエンドの噛み代が不足するような事態にはなりませんが、ドリフトをしているユーザーやドレスアップ等でアーム類を変えている人には、起こりうる話です。

 

ドリフトユーザーは比較的、タイロッドエンドの調整キャパを明らかに超えるケースも多く、対策しないとどうにもならないケースが多いと思うので、この辺は問題ない方が多いですが、ドレスアップ勢は特に注意した方が良いと思います。

 

トー調整を行い、タイロッドエンドの伸ばし代が明らかに多い場合は、一度タイロッドエンドを完全に外して、噛み代を正確に把握しておくようにしましょう。

 

もし、ボルト径(もしくはボルト径−2ミリ)を下回るぐらいの噛み代であれば、早めの対策をおすすめします。

 

 

 

それでは。

 

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