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【モンキー】カムチェーンテンショナーのマニュアル化/調整のやり方

モンキーの排気量を88ccにボアアップしたところ、どうもカムチェーンの音が気になる…。

 

そこでカムチェーンテンショナーをマニュアル化し、カムチェーンの張り具合を調整することにしました。

 

この記事では、カムチェーンテンショナーのマニュアル化とカムチェーンの張り調整について解説していきます。

 

マニュアル化したことで、カムチェーンの音がかなり小さくなり、快適になりました。

 

 

目次

使う工具

 

  • オイル挿し
  • マイナスドライバー
  • ラチェット
  • ソケット(10、12、14ミリ)

 

カムチェーンテンショナーのマニュアル化

 

12vモンキーのカムチェーンテンショナーは、オートテンショナーが採用されていますが、マニュアル式のテンショナーを1式用意すれば、マニュアル化が可能です。

 

加工等は一斉不要で、ポン付け出来ます。

 

  • プッシュロッド
  • バネ(2本)
  • 調整用アジャスター2種類
  • シーリングボルト

 

シーリングボルトもマニュアル式とオート式で形状が異なるので注意です。

 

 

 

マニュアル式の場合は、アジャスターを逃がす為の穴が空いています。それに比べて、オート式の場合はボルトでバネを押させているので、穴はありません。むしろ、バネがハマる為の出っ張りがある構造です。

 

  • 上側 マニュアル式のテンショナー
  • 下側 オート式のテンショナー

 

マニュアル化にする場合、今付いているカムチェーンテンショナーを全て取り外し、マニュアル式のプッシュロッド初めて、バネ等を入れ替えればマニュアル化が可能です。

 

マニュアル式のプッシュロッドには、アジャスターでプッシュロッド位置をロックする為に平らな面が用意されています。

 

この削ってある面が、エンジンの外側に向くようにロッドを入れ込んで下さい。入れる際には、エンジンオイルを塗ることも忘れずに…。

 

 

マニュアル式のテンショナーの場合、プッシュロッドを押し込むバネは2本入ります。弱いバネを先に入れて、硬い方のバネを後からです。

 

あとは、アジャスターボルトでバネを押し込めば取り付けは完了です。

 

カムチェーンのテンショナー調整

 

オート式の場合は、調整は出来ませんが、マニュアル式に変更するコトで任意の張り具合に調整が可能です。

 

ヘッドのスプロケットカバーを外した状態で、カムチェーンの張りを見ながら、調整用のアジャスターを締め込んだり、緩めたりしながら調整します。

 

▪️調整の手順

  1. アジャスターAを緩める
  2. シーリングボルトを外す
  3. アジャスターBを締めたり緩めたり
  4. アジャスターAを調整する
  5. アジャスターAのロックナットを固定する

 

※アジャスターAは、クランクケース側面にあるネジ。アジャスターBはケース下側にある、14ミリのシーリングボルトの中にある調整ネジ。

 

張り過ぎもダメだし、緩すぎもダメ。

 

ココに関しては、モンキーの整備書(サービスマニュアル)を見ても記載が曖昧なようで、トルクが記載されているわけでもなく、張り具合の基準が書かれているわけでもありません。

 

個人的な張り具合の調整方法ですが、アジャスターボルトBをマイナスドライバーで締め込みながら、カムチェーンを手で押して2.3ミリ程度たわみが出来るぐらいに調整しています。

 

この時、フライホイールを何周かさせて、チェーンの張り具合を均等に確認しておきます。(圧縮上視点で一番チェーンが張るのかな?)

 

 

※これが正解かは知りませんが、特にトラブルは起きておりません。

 

どの程度カムチェーンを張らせれば良いか分からない人は、エンジンを掛けた状態で下側のアジャスターBを締め込んだり緩めたりしながら、カムチェーンのメカノイズが消えるところを探し、そこで張りを合わせるのが良いと思います。

 

※今回もそのような調整方法を取りたかったのですが、マフラーを付けると、シーリングボルトが外せなかったので断念。

 

あとはシーリングボルト(14ミリ)を締めて、クランクケース側面から入れるアジャスターボルト(A)を、一度プッシュロッドに当たるまで締め込む。

 

その後、アジャスターAを少しだけ緩めておきます。約半回転ほど戻すと、5ミリ前後プッシュロッドがストロークします。今回は4分の1ちょっと戻したところで、ロックしておきました。

 

 

完全にアジャスターAをプッシュロッドにぶつけて、プッシュロッドをロックしてしまう人も見受けられますが、それだとカムチェーンにテンションがもっとも掛かる際に、各部に大きな負担になるので宜しく無いかと個人的には思います…。

 

少しだけアジャスターを緩めておくことで、プッシュロッドの削り面がテーパーになっているので、多少テンショナーが緩む側にストロークが出来ている状態です。

 

正解は分かりませんが、車のタイミングベルトやタイミングチェーンのテンショナーも緩む側に力が掛かれば、動かせるので、ストロークを作るのが正解な気がします。

 

カムチェーンの張り過ぎによって、起こりうるトラブルに関しては、こちらの記事でお話しています。

 

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マニュアルテンショナー化すると、プッシュロッドヘッドの負担が大きくなるため、強化品のテンショナーアームをセットで導入することを強くお勧めします。

 

僕自身も、後日キタコさんの強化アームに交換しました。

 

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まとめ

 

カムチェーンのテンショナーをオートからマニュアル式に変更することで、カムチェーンの張り具合を任意に調整することが可能です。

 

ボアアップしたり、高回転まで躊躇なく回す乗り方をする場合は、マニュアル式に変更することでカムチェーンの暴れを制御出来るのでおすすめです。

 

また、現状オート式のテンショナーを使っており、カムチェーンからのメカノイズが気になる人にもおすすめですね。少しカムチェーンを張ってやると、メカノイズが治るケースがありますよ。

 

今回は、かなり静かになりました。

 

 

 

マニュアル式に交換すると、任意の張り調整が出来る反面、テンションの掛かりが強くなることで、プッシュロッドヘッドの負担が大きくなり、気が付くとテンションが緩んでしまう恐れがあります。そのため、セットで強化品のテンショナーアームを導入することを強くお勧めします。

 

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それでは。

 

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