モンキーに軽量フライホイール(アウターローター)を取り付けようと考えているのですが、デメリットはありますか?
先日、このような質問を頂きました。
そこでこの記事では、モンキーに軽量フライホイール(アウターローター)を取り付けるメリットとデメリットについて紹介していきます。
軽量フライホイールのメリットとデメリット
モンキーに軽量フラホイールを取り付けるメリットとデメリットは以下の通りです。
▪️メリット
- レスポンスが良くなる
- 高回転までスムーズに回る
▪️デメリット
- トルクが無くなる
- 発電量の低下
メリットに関しては、特に説明はいらないと思いますが、クランクシャフトの負担が軽くなるため、エンジンの回転(吹け上がり)が良くなり、レスポンスの向上が可能です。
その反面、デメリットとしてはエンジンの回転ばかり上がってしまい、トルクが今より低下してしまう場合があります。
ここに関しては、使用する軽量フライホイールの重量やエンジンの仕様によっても差が生まれるので、必ずしもとは言いませんが、無闇に軽くすると、そのような症状に陥ります。
※あくまでも軽量フラホイールを取り付ける前との比較であって、全く走れなくなるという意味合いではありません。
僕はただただレスポンスを良くするためだけの目的で軽量フライホイールを導入しているので、400gちょっとしか重量がないアウターローターを使用しています。
純正の重量の時に比べればトルクが薄くなっているのは明白ですが、そんなにカッ飛ばせる仕様でもないので、そこの不満は一切無いですね。
ハイスペックエンジンのユーザーほど、アウターローターの重量はそれほど極端に軽くしていない人が多い印象です。おそらくエンジンの性能が発揮出来ないこともありますが、回り過ぎちゃうんでしょうね…。
トルクの低下に加えて、電力の発電が減ってしまうケースもあります。
これに関しては、使用する軽量フライホイールによっても差が出てくると思いますが、フライホイールの遠心力を使用し電力の供給を行っているので、フライホイールが軽くなる分、発電量が疎かになることも十分予想されます。
ちなみに先日、取り付けたミニモトさんのアウターローターはアイドリング時(1500〜2000回転)での発電量をテスターにて計測したところ、10Vしか発電しておりませんでした…。
余談ですが、フライホイールの重量が軽くなると、アイドリングが不安定になります。そのため、アイドリングの回転数を高めに設定してやることも必要です。
2次側クラッチの導入が先
軽量のフライホイールを導入する前に、必ず2次側のクラッチに交換しておくことを強くお勧めします。
クラッチがメインシャフト側に取り付けされる純正クラッチのまま、フライホイールを軽量化しても正直費用対効果は薄いです。それほどレスポンスアップに繋がらないという意味合いです。
多少のレスポンスは良くなりますが…。
それに加えて、純正クラッチがクランクシャフトにある状態でフライホイールだけを軽量化してしまうと、左右の重量バランスが崩れてクランクシャフトにもあまり宜しくないというのも2次側クラッチの導入を先にやっておくべき理由でもあります。
どうしても2次側クラッチよりも安価に出来る内容なので、先に入れたがる人も多いですが、先にアウターローターを入れてもそれほど効果を体感出来ないという点もデメリットの1つかもしれません。
まとめ
モンキーに軽量フラホイールを導入する1番のデメリットは、エンジンの回転だけが良く回るようになり、トルクが低下することが挙げられます。
フライホイールをどの程度軽くするかによっても異なりますが、軽くすればするほどその症状が出やすくなるので注意です。
トルクのことを考えると、800g前後の重量が良いみたいですね。ジャズの純正フライホイールの重量がまさにそのぐらいの重量感です。12Vモンキーだったら、ポン付け可能です。
それでは。
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