キャンバーボルトを外そうと思い、ナットを外したのですがキャンバーボルトが外せません…。(抜けない)
先日、このような質問を頂きました。
そこでこの記事では、キャンバーボルトの外し方について少しお話ししていきます。
キャンバーボルトの外し方
キャンバーボルトの外し方は、キャンバーボルトを固定しているナットを外し、キャンバーボルトを引き抜くだけです。
しかし、キャンバーボルトには大きく2種類の形状があり…
- カム式
- 径が1周り細いボルト
カム式の場合は、すんなりボルトが外せない場合があります。その際には、下側の固定ボルトを緩めてから、キャンバーボルトに付属しているワッシャーがあればそちらもブラケットから抜いてやります。
ロックワッシャーがある場合は、このワッシャーの内側にある爪によって、ブラケットとナックルの穴位置がロックされている状態です。
おそらくこの記事に辿り着くユーザーの場合は、このロックワッシャーがあるタイプのキャンバーボルトをお使いかと推測します。このタイプ。
このワッシャーを先にブラケットから抜いてやると、車高調のブラケット穴とナックルの位置関係がフリーになるので、すんなり抜けるようになります。(キャンバーボルトを少し回してね。)
※ワッシャーの内側に爪があり、爪が引っ掛かっているのでワッシャーも少々硬いかも…。
それでも外せない場合
先ほどお伝えした通り、キャンバーボルト側に加えてもう反対側のナックル固定ボルトも緩めつつ、ワッシャーも抜いた状態であればナックルがフリーになり、キャンバーボルトは抜けますが、もしそれでも抜けてくれないのであれば…
その際には、ロアアーム等に油圧ジャッキを掛けて、ナックル位置をほんの少し持ち上げてやると抜けやすくなります。
※上げ過ぎても無意味です。ほんのちょっとだけです。
※ボルトに掛かっている負担(ナックル周りの重量)をフリーに出来るため。
どうしても抜けない場合は、ジャッキを使用しナックルを支えて状態で再トライしてみて下さい。
まとめ
一回り径が小さいタイプのキャンバーボルトであれば、すんなり抜けますが、カム式の場合はカムが引っ掛かることに加えて、ワッシャーの爪がブラケットの穴に引っ掛かってることもあり、ブラケット側とナックル側の穴位置がロックしている状態になります。
そのため、ナットを外しているのに思うように抜けないこともあります。
ノーマルのボルトも緩め且つ、ロックワッシャーを抜いた状態で、ボルトを少し回転させ再トライしてみて下さい。キャンバーボルトを少し回すことで、カムの位置が変わるため、抜けるようになります。
- キャンバーボルトじゃない方も緩める
- ロックワッシャーをブラケットから抜く
- ナックルを前後させる
- キャンバーボルトの少し回す
- ナックルを少し持ち上げる
それでは。
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