先日、キャンバープレートを取り付けたのですが、トー角がかなりトーイン気味になってしまいました…。何か付け方が悪いのでしょうか?
先日、このような質問を頂きました。
そこでこの記事では、キャンバープレートの取り付けによってトー角がズレる原因についてお話ししていきます。
キャンバープレートを入れたらトー角がズレる原因
使用するキャンバープレートや、キャンバープレートを取り付ける際の車高によっても変化しますが、大概の場合はトー角がズレてしまうケースが多いです。
これは、キャンバープレートの頂点が真上を向いていない事が原因です。車高を下げることで、2枚の画像のようにアクスルが万歳をするので、ハブ取り付け面は少し車体前方側を向いてしまいます。
多くのキャンバープレートは、ハブの取り付け穴4本で位置決めされてしまっています。
そのため、ローダウンに伴うアクスルの動きに吊られ、キャンバープレートの頂点が前方方向へズレが生じます。
キャンバープレートの取り付け向きは、ハブを固定している4本のボルトと共締めになるので、向きを調整することが出来ない場合が多いです。
そのため、車高が下がっていればいるだけ、キャンバープレートを取り付けた際に、トー角のズレが大きくなってしまうのです。(トーイン側に向いていく。)
逆を言えば、車高を上げていくとトー角のズレがなくなっていくと言う事です。純正車高でトー角が出るように作られてしまっていると言うことでもありますね…。
まだイマイチ理解が追いついていない方は、一度こちらの記事をご覧下さい。もっと解像度を上げて説明しています。キャンバープレートの話ではないですが、トー角がズレる原因は全く同じです。
トー角の補正が出来るキャンバープレートもある
メーカーによっては、トー角のズレをちゃんと考慮し、トー角の補正が出来るキャンバープレートも存在します。
- 取り付け穴が複数個ある
- 取り付け穴が長穴になっている
- トーアウト側に補正が入っている
このような作りになっているキャンバープレートを使用すれば、自分の車高に合わせてキャンバープレートの向き(角度の頂点)を調整することが可能です。
そうなれば、自分の車高に合わせてキャンバープレートの角度を調整をすることで、ハブの取り付け面の角度がズレた状態でも、キャンバープレート頂点を真上に持ってこれるため、トー角のズレを補うことが可能です。
キャンバープレートの選び方(購入時の注意点)については、こちらの記事で詳しく解説しています。
まとめ
キャンバープレートの取り付けに伴い、トー角がズレてしまう原因は、キャンバープレートの頂点が真上を向いていないことが原因です。
トーションビーム式のサスペンション構造の場合、どうしてもハブの取り付け面は半円を描きながら、前方にズレるような形でストロークしていくので、その動きに応じてプレートの向きも調整してやる必要があります。
プレートの向きが調整出来ないキャンバープレートの場合は、残念ですが車高を上げてアクスルの位置を戻さない限り、トー角はどうすることもできないのが現実です。
以下3つの選択肢がある次第です。
- トーは諦める
- キャンバープレートを買い換える
- アクスル加工に切り替える
それでは。
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