トーションビームの車にキャンバーを付けたいのですが、キャンバーを付けるにはどのような方法がありますか?
先日、このような質問を頂きました。
そこでこの記事では、トーションビーム式のサスペンション構造でキャンバーを付ける2つの方法を紹介していきます。トーションビーム式の場合、この2つ以外に選択肢はありません。
【トーションビーム】キャンバーを付ける2つの方法
トーションビーム式のサスペンションでキャンバー角を付ける方法は以下の2つです。
- アクスル加工
- キャンバープレート
トーションビーム式の場合、車高変化に伴うキャンバー変化は無いし、調整出来るような構造では無いので、この2つの方法のどちらかを使わない限り、キャンバーを付けることは出来ません。
アクスル加工
アクスル加工の場合、一度アクスルを切断し、ドラムプレート部分に角度が付くように溶接し直すことでキャンバーが付きます。
詳しくはこちらの記事をご覧下さい。
ちなみに加工アクスルには、固定式と可変式の2種類があって、キャンバー角を自在に調整出来る加工のやり方もあります。
キャンバープレート
アクスル加工となると、交換する手間も掛かるし費用もそれなりに掛かります。その辺りを考慮するのであれば、後者のキャンバープレートを使用しキャンバーを付ける方法もあります。
ドラムカバーの固定面に斜めのプレートを挟む込み、ボルトで固定することで強制的にタイヤを斜めにする方法です。
キャンバープレートの場合、使えるかどうかは車によっても変わってくることに加えて、付けられるキャンバー角も5度前後と限りがあります。
ワッシャーを挟むのはNG
キャンバープレートの代わりに、ドラムプレートの裏側にワッシャーを入れて、キャンバー角を付けるユーザーもいらっしゃりますが、基本的にこのやり方はNGです。
ドラムカバーとアクスルの間に隙間が出来るため、プレートが痛んだりボルトが緩んだりします。
詳しくは、こちらの記事をご覧下さい。
まとめ
トーションビーム式の車でキャンバーを付けたい場合は、アクスル加工を行うかキャンバープレートを使うかの2種類の方法があります。
個人的には、アクスル加工がお勧めです。
キャンバー角を手に入れられるだけではなく、乗り心地の向上や履けるホイールサイズも自由度が増します。何を望むか?によってもどっちが良いかは人それぞれ変わって来てしまうので一概にどっちが正解かは断言出来ませんが…。
アクスル加工については色々別の記事があるので、よろしければそちらも覗いてみて下さい。
それでは。
▪️アクスル加工に関連する記事はこちら